JRA【東京スポーツ杯2歳S(G2)展望】キタサンブラック産駒の超大物候補が登場!対抗格は福永祐一が「兄弟で一番いい」と高評価のアノ馬

20日、東京競馬場では第26回東京スポーツ杯2歳S(G2)が行われる。過去4年の勝ち馬のうち3頭が後にG1を制覇(ワグネリアン、コントレイル、ダノンザキッド)。2歳戦屈指の出世レースとして知られ、G2に昇格初年度に再び大物は誕生するか、注目が集まる。
主役候補は1戦1勝のキタサンブラック産駒イクイノックス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。現役時代にG1を7勝した父の初年度産駒で、母シャトーブランシュも15年マーメイドS(G3)を勝っている。
半兄には、今年のラジオNIKKEI賞(G3)覇者ヴァイスメテオールがいて、デビュー前から注目度は高かった。そんな期待を大きく上回るパフォーマンスを見せつけたのが8月新潟のデビュー戦(芝1800m)だった。
このときはサトノヘリオスに次ぐやや離れた2番人気だった。レースでは好スタートを決め、好位3番手を追走。長い新潟外回りの直線で、メンバー最速の上がり時計をマークし、2着に6馬身差の圧勝劇を演じた。
このレースで1秒2差の3着に破ったサークルオブライフは、その後にアルテミスS(G3)を勝利。イクイノックスの強さを間接的に証明した。2歳世代の牡馬は、札幌2歳S(G3)を勝ったジオグリフが一歩リードしているが、素質は同等かそれ以上という声も。出世レースで改めてその素質の高さを証明したい。
デビュー戦で騎乗したC.ルメール騎手は「エンジンのかかりが早いし、とても良い脚を使いました。伸びしろがありますし、パワーアップしたら楽しみです」と大絶賛。血統から距離は2000m以上がベター。本格化も3歳秋以降だろう。2歳秋に重賞を勝つようなら化け物の可能性もある。
イクイノックスの対抗格と目されるのはレッドベルアーム(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)だ。
デイリー杯2歳S(G2)を兄弟連覇したレッドベルジュールとレッドベルオーブの半弟で、2歳戦での活躍は織り込み済み。父がハーツクライに替わって、本馬は2000m前後が守備範囲か。
6月に阪神芝1800mで新馬勝ちを収めると、夏はじっくり成長を促し、満を持して秋初戦に照準を合わせてきた。
デビュー戦は好位から抜け出す強い内容。着差は半馬身だったが、危なげない勝ち方で、センスの高さも感じさせた。
鞍上はデビュー戦に続き福永祐一騎手が務める。前走後には「兄弟で一番いい」というコメントも飛び出したが、強豪がそろったここは試金石。兄2頭は故障で3歳時の大半を棒に振ったが、弟は出世レースをステップに来年のクラシックでの活躍を期す。
血統的な魅力では、ダンテスヴュー(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)も負けていない。
本馬を含め、13頭のきょうだい全てがJRAで勝ち上がっている。このうちボレアスとカミノタサハラの2頭が重賞を勝っているが、G1には手が届いておらず、本馬への期待は大きい。
8月のデビュー戦は単勝1.4倍の断然人気に支持されたが、人気薄ユキノオウジサマに逃げ切りを許し2着。続く中京での未勝利戦を難なく勝ち上がって、これが3戦目。前走に続き川田将雅騎手が騎乗できるのは心強い。
友道調教師は中間、『サンスポ』の取材に対し、「操縦性がいいし、瞬発力があって、かつ長く持続できる」と、べた褒め。そのコメントからも東京1800mはうってつけの舞台だろう。この兄弟から初の2歳重賞ウイナーは誕生するか。
アルナシーム(牡2歳、栗東・橋口慎介厩舎)も血統は一流。母ジュベルアリは未出走だったが、その全弟には皐月賞馬アルアインと今年のダービー馬シャフリヤールがいる良血。7月の函館で見せた豪快な差し切り勝ちは将来の活躍を予感させるには十分だった。
この他には、3戦中2戦が今回と同コースで、前走のアイビーS(L)でドウデュースにクビ差の2着と好走したグランシエロ(牡2歳、美浦・武井亮厩舎)、近親にトゥザヴィクトリーなどがいるスカイフォール(牡2歳、栗東・ 昆貢厩舎)、コスモス賞(OP)を勝ち、札幌2歳S(G3)でも3着に好走したトーセンヴァンノ(牡2歳、美浦・小桧山悟厩舎)などが出走を予定している。
G2に格上げとなって1年目の東京スポーツ杯2歳Sから再び大物は誕生するか。発走は20日15時30分だ。
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