
JRAイクイノックス、ジオグリフ、ウォーターナビレラ「当たり年」新種牡馬から無敗の重賞馬すでに3頭誕生! 新鋭ドレフォン2歳リーディングに新時代幕開けの予感
20日、今年からG2レースへと昇格した東京スポーツ杯2歳S(G2)が行われた。過去10年の勝ち馬10頭のうち6頭が後のG1馬となるなど、2歳限定戦においての出世レースの1つとして知られている。
今年はC.ルメール騎手騎乗のイクイノックス(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)が、上がり32秒台の鮮やかな末脚で快勝。新馬戦からの直行、2戦目にして早くも重賞タイトルを手にした。2戦合わせて後続につけた着差は8馬身超と、早くも大物誕生の予感だ。「楽勝でした。今後楽しみです」と鞍上に言わしめた。
イクイノックスの父は新種牡馬キタサンブラックだ。産駒の重賞チャレンジはこれが2度目で、先週はデイリー杯2歳ステークス(G2)へドグマが出走。5番人気6着と掲示板外に敗れ悔しい結果となったのもつかの間、イクイノックスの勝利によって初年度産駒から重賞ウィナーが誕生した。
キタサンブラックだけではない。今年度の新種牡馬はかなりの「当たり年」である可能性が浮上してきた。既に初年度産駒が重賞制覇を遂げているのが、ドレフォンとシルバーステートだ。
11月のこの時期に初年度産駒の3頭が重賞勝ちというだけでも凄い話だが、それぞれ現時点で無敗というオマケつきである。
ドレフォン産駒のジオグリフ(牡2歳、美浦・木村哲也厩舎)は9月の札幌2歳S(G3)に出走。少し出遅れて最後方からの追走となったが、直線は持ったままで後続に0.7秒差をつける完勝だった。サンデーレーシングの公式HPからも「今年の2歳戦、来年のクラシックでの活躍が今から楽しみです」と色気たっぷりのコメントが出ている。
次走想定については、『netkeiba.com』によれば朝日杯フューチュリティS(G1)とホープフルS(G1)のG1両睨みとのこと。来月はどちらかのレースで、G1初制覇が見られる可能性も十分にある。
続いては、11月初旬に行われたファンタジーS(G3)を制したシルバーステート産駒のウォーターナビレラ(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。シルバーステートにとって産駒重賞初勝利であるとともに、武豊騎手、武幸四郎調教師の兄弟にとってもコンビ重賞初制覇となり話題を呼んだ。

武騎手の公式HPの日記には、「母も喜んでいるでしょうし、亡くなった父も天上で祝杯をあげたことでしょう」と感慨深いコメントが寄せられている。
ウォーターナビレラについては、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)へ出走予定。同じく武騎手のお手馬であるロンが同レースを回避したことによって、継続騎乗はまず間違いなさそうだ。
初年度産駒に、無敗の重賞勝利をそれぞれ贈られた期待の新種牡馬3頭。他にも、イスラボニータやコパノリッキーらが既に産駒の合計収得賞金1億円(地方含む)を突破している。「新種牡馬戦国時代」とでも言いたくなるようなレベルの高い争いが繰り広げられているのだ。
ファーストシーズンサイアーのランキングは現在ドレフォンが1位。G1のビッグタイトルを最初にプレゼントされるのはどの馬か。2歳G1開幕を目前に控えた今、新種牡馬達の熱い戦いからも目が離せない。
(文=鹿取文)
<著者プロフィール>
平日は会社員、土日はグリーンチャンネル三昧の日々を送る。幼少期にグラスワンダーが勝った宝塚記念を生観戦、絶叫する親族にドン引きするも二十年経ち気づけば自分も同じ道へ。逃げ馬の粘りこみが好き。
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