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冬の「幸」は「オタル(小樽)」でいかが? 好調・幸英明×中竹和也厩舎コンビが朝日杯FS(G1)へ名乗り!

冬の「幸」は「オタル(小樽)」でいかが? 好調・幸英明×中竹和也厩舎コンビが朝日杯FS(G1)へ名乗り!の画像1

 先週の日曜日、阪神競馬場で行われた秋明菊賞では、1番人気に支持されたオタルエバー(牡2、栗東・中竹和也厩舎)が逃げ切り勝ちを決めた。

 前3走でもすべて逃げているオタルエバーは、この日もスタート後じわりとハナへ。最後の直線では、鞍上の幸英明騎手が馬場を選びながら追い出し、後続を引き離すと最後は余力を残してゴール。新馬戦以来の2勝目を挙げた。

 現在の阪神の芝コースは時計のかかるタフな馬場で差しが決まりやすく、先週の土日でも芝のレースで逃げて勝った馬はオタルエバーただ1頭。他の馬とはスピードが違ったといえばそれまでだが、逃げ馬には厳しい条件ながらも改めて能力を示した。

 レース後、幸騎手は「ずっとかかっている感じ。能力だけで勝っている」とコメント。やや道中に課題があるようだが、実力は折り紙付きだ。

 もともとデビュー前から調教で好時計を連発していた同馬。新馬戦では、POG(ペーパーオーナーゲーム)でも人気の評判馬コリエンテスを相手に4馬身差の圧勝。時計も夏の新潟開催の芝マイル戦では、新馬戦史上最速(当時)の1分34秒6を叩き出した。

 2戦目では新潟2歳S(G3)へ挑み、デイリー杯2歳S(G2)も連勝したセリフォスに着差0.3秒と僅差で敗れたが、世代のトップクラスと差のない競馬を見せているだけに今後の期待も高まる。

 鞍上の幸騎手も今年は好調だ。先週は土日で4勝。デビュー28年目で、すでにキャリアハイの77勝を挙げている。先日行われたエリザベス女王杯(G1)をアカイイトで制し、大波乱を演出したのは記憶に新しい。

 オタルエバーもアカイイトと同じ中竹厩舎だ。中竹厩舎は、先週行われた東京スポーツ杯2歳S(G2)でもテンダンスで3着に入り、2歳戦でも勢いのある厩舎。今後、幸騎手×中竹厩舎のコンビに自然と期待も高まる。

 次走は朝日杯フューチュリティS(G1)への出走を予定しているようで、賞金的にも現時点では足りそうだ。オタルエバーの父リオンディーズもキャリアわずか2戦目で朝日杯FSを勝っている。

 次回は一筋縄ではいかないレースとなりそうだが、父の「追い込み」勝ちとは異なる「逃げ切り」勝ちで同一G1レース父子制覇を演じることができるか。楽しみな一戦だ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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