
ジャパンC(G1)「JRAやってるなこれ」コントレイルにただならぬ疑惑!? 送別会ムード濃厚にファンは疑心暗鬼

28日、東京競馬場で開催される国際レース・ジャパンC(G1)は、年内の引退が決まっているコントレイル(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)にとってラストランの舞台である。
昨年、父ディープインパクト以来となる無敗での三冠を成し遂げた名馬だけに、有馬記念(G1)を前にターフを去ることを惜しむ声は多い。秋はまだ天皇賞(G1)を使われただけでジャパンCが2戦目ということもあり、暮れのグランプリを走る姿を見たかったファンも多いだろう。
ただ、種牡馬としても一時代を築いた父がこの世を去った今、コントレイルには種牡馬としての大きな期待を寄せられていることも確か。これから続いていく第2の馬生を優先したい陣営の想いも乗せた現役生活最後のレースを目に焼き付けたいところだ。
そんなコントレイル陣営やファンがラストランに向けて大きく注目していたのは、おそらく枠順の発表かもしれない。そして今回、JRAから発表された枠順は1枠2番だったが、これは果たして吉と出るのか凶と出るのか。
前走の天皇賞では1枠1番という絶好枠を引いたかに思われたが、当日の雨の影響もあって内側の馬場が歓迎ともいえず、追い風とはならなかった。
好スタートを決めたように見えながら、バランスを崩していたこともあり、ポジション取りで後手に回ったことも痛かった。福永祐一騎手としてはもう一列前で競馬をしたかったようだが、結果的に一度中団まで下げて外から進出していく形となった。
そしてこの誤算は最後まで響き、先に抜け出したグランアレグリアこそ何とか交わしたものの、エフフォーリアには1馬身差の完敗を喫してしまう。
レース後、福永騎手は「勝った馬の位置で競馬をしたかった」、矢作師は「ただ勝った馬が強かった」と敗戦の弁。勝ち馬には敬意を表しつつも、負けてはいけないレースで敗れたことに無念さを滲ませた。
だが、前回と同じ内枠とはいえ、有終の美を飾りたいコントレイルにとって今回のそれは最大の援護射撃となる可能性が高い。
「先週から東京の芝はBコースからCコースへ変更され、天皇賞とは馬場状態がまるで変わっています。レースに騎乗していた騎手も外を回すシーンは少なく、内からロスなく先行した馬が残るケースが散見していました。
幸い今週末の東京地方は晴れ模様の天気ということもあり、突然の雨で傾向が一変するような事態にはならなさそうですよ。少なくともジャパンCは、天皇賞よりも内が有利といえそうです。そういう意味ではコントレイル陣営にとって援護射撃になるでしょう」(競馬記者)
これには矢作師も「神様に気に入られたんだろう。1回は外枠があるんじゃないかと思ったけど、本当に最後まで内の枠だったね」と大歓迎。デビューから一度も二桁台の番号に入ったことのないコントレイルの強運に感心していた。
しかし、その一方で引退レースを迎えるコントレイルがあまりにも“出来過ぎた”枠順だったことについては、ただならぬ疑惑の目を向けたファンもいたようだ。
ネットの掲示板やSNSで一部のファンからは「JRAやってるなこれ」、「ちょっと忖度が露骨過ぎない?」、「今週も送別会だな」といった様々な意見も出ていたが、さすがに考え過ぎではないか。
ラストランのコントレイルが1枠2番、R.ムーア騎手のブルームが2枠3番、今年のダービー馬シャフリヤールが2枠4番。そして4枠7番にC.ルメール騎手のオーソリティ、5枠9番に横山武史騎手のアリストテレスが入った。上位人気が予想される馬が揃って好枠だったことも、あらぬ疑いを受けることに拍車を掛けたのかもしれない。
だが、公正競馬が大前提の公営ギャンブルにおいて、主催者によるさじ加減が加わるなどということはまずあり得ないはず。偶然にも昨年のジャパンCをラストランに選んだアーモンドアイも2枠2番だったが、結果的に発表されたのが絶好枠だったという事実のみで、勘繰ることには意味がないだろう。
そんなことよりも、マイルCS(G1)を勝利して花道を飾った先週のグランアレグリア同様、コントレイルの現役最後の晴れ舞台を見守ることを優先したい。
(文=黒井零)
<著者プロフィール>
1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。
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