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JRA「プチブレイク」イケメンは甘いマスクだけでなく技術も一流! 女性ファンに大人気の三冠ジョッキーが関係者から愛される理由

JRA「プチブレイク」イケメンは甘いマスクだけでなく技術も一流! 女性ファンに大人気の三冠ジョッキーが関係者から愛される理由の画像1
横山武史騎手

 今年はG1・3勝を挙げた横山武史騎手を筆頭に、菅原明良騎手や岩田望来騎手など若手騎手の台頭が目立った一年だった。

 一方、その若手の活躍の陰で密かにキャリアハイを達成し、今年プチブレイクを果たしたベテラン騎手がいたことも忘れないでおきたい。

 先月14日に阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)では10番人気のアカイイトで大波乱を演出し、3年ぶりにG1を勝利した幸英明騎手だ。先述したように、今年はデビュー28年目にしてキャリアハイの79勝を挙げ、初の全国リーディングトップ10入りを目前にしている。

 幸騎手と言えば、45歳とベテランではあるが、実はかなりのイケメンとして有名だ。インタビューでの物腰の柔らかい話し方も相まって、女性ファンからの人気はトップクラスである。コロナ前には幸騎手の勝利時はウィナーズサークルに女性ファンがプレゼントを持って押し寄せていたほどだ。

 また、TwitterなどのSNSでも幸騎手に関する競馬関係者の投稿が度々みられる。元JRA騎手の藤田伸二氏は、幸騎手を後輩として可愛がっており、エリザベス女王杯の祝福メールをした際には、お礼に地元鹿児島産の焼酎を送ってくれる紳士な一面を紹介し、『律儀な良い男だ…』と称賛する。

 さらにこちらも元JRA騎手の田原成貴氏とは、田原氏が騎手時代に兄弟弟子の関係であり、エリザベス女王杯後には『英明、エリザベス女王杯おめでとう!思い切りのいい好騎乗やった!』と騎乗を褒める祝福のコメントをしていたように、女性だけでなく男性からも人気があるようだ。

 一方で、馬券派のファンからするとやや地味な印象が強いかもしれない。というのも、騎乗数が多いため名前は頻繁に目にするものの、人気上位馬に騎乗する機会はそれほど多くなく、騎手リーディング争いも無縁だった。またノーザンファーム系のクラブ所属馬よりも非ノーザン系のクラブ馬や個人馬主の所有馬への騎乗が中心であるため、競馬ファンからも注目されにくいという点があるだろう。

 ただ、一昨年史上最速での2万回騎乗を達成し、デビュー10年目以降はほぼ毎年800鞍以上騎乗するという驚異的な騎乗数を誇る鉄人であることも大きな特徴といえるだろう。それも、ただ数をこなしている訳ではなく、下位人気馬で穴をあける場面も多く、その実力は確かだ。やはりこれだけ騎乗依頼が多いというのはオーナーサイドや陣営からの信頼が厚い証拠だろう。ちなみに先週も日曜は9鞍、土曜はなんと全12レースに騎乗している。

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ヨカヨカ

 また今年は、九州つながりで縁のあるヨカヨカとのコンビでの活躍や、ヨカヨカと同オーナー所有のアカイイトでのG1制覇などで話題になった。さらにスティルインラブで牝馬三冠を達成した2003年に次ぐ、JRA重賞4勝を今年すでに挙げており、重賞などのビッグレースでも軽視できない存在になっている。

 今週末も土曜日阪神メインのチャレンジC(G3)でメイショウオーパス、日曜日中京メインのチャンピオンズC(G1)でサンライズホープに騎乗を予定しているだけに、侮れない存在となるだろう。特にサンライズホープは幸騎手騎乗の前哨戦シリウスS(G3)で重賞初勝利を挙げ、本番でも有力候補の一頭として挙げられている。

 今年の競馬も残すところあとひと月。活きの良い若手が多く台頭する中、28年目実力派ベテランジョッキーのいぶし銀の騎乗に注目したい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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