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JRA「明暗」分けた横山武史とC.ルメールの最終決戦。コロナ禍で変化した外国人騎手入国制限による若手騎手の台頭が、世代交代へのカウントダウンを告げる

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JRA「明暗」分けた横山武史とC.ルメールの最終決戦。コロナ過で変化した外国人騎手入国制限による若手騎手の台頭が、世代交代へのカウントダウンを告げるの画像1
キラーアビリティ

 28日(火)に行われたホープフルS(G1)では、2番人気に支持された横山武史騎手のキラーアビリティが優勝し、2021年JRA最後のG1レースを締め括った。

 スタート後、後れを取った1番人気のコマンドラインとは対照的に、キラーアビリティは3番手の好位置をとる。道中も終始楽な形で追走し、最後の直線へ。絶好の手応えで抜け出し前を捕らえると、最後は2着のジャスティンパレスに1馬身半差をつける完勝だった。

 2日前には有馬記念(G1)をエフフォーリアで、C.ルメールのクロノジェネシスを下した横山武騎手。有馬記念、ホープフルSともに横山武騎手VSルメール騎手という構図だったが、どちらも横山武騎手に軍配が上がった。競馬界に新たな世代交代の波を感じさせる瞬間でもあった。

「今年は100勝することと、G1を勝つことが目標」と掲げていた23歳の若武者が見事な有言実行を果たした。

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横山武史騎手 撮影:Ruriko.I

 今年の横山武騎手は、ダービー制覇こそ来年以降の持ち越しとなったもののG1・5勝を挙げる大活躍。自身初の年間100勝も達成し、全国リーディングでも5位と輝かしい成績を収めた。28日の最終日には節目のJRA通算300勝を達成し、まさに充実一途の1年を終えた。

 2021年の全レースが終了し、ルメール騎手が5年連続リーディングジョッキーを獲得。年間リーディングの上位陣は代わり映えがないものの、10位までのメンバーはここ2、3年で大きな変化を見せている。特に横山武騎手を筆頭に、若手騎手の活躍には目を見張るものがあった。

 関東では、横山武騎手の兄である横山和生騎手が全国リーディング10位と大躍進。昨年の30勝から今年79勝と倍以上の勝利を挙げた。有馬記念では菊花賞馬タイトルホルダーに騎乗するなど、弟の大活躍に刺激を受けている点も、この結果につながったのだろう。

 これに続いたのが、菅原明良騎手だ。こちらも昨年30勝だったが今年は75勝を挙げ、2021年新潟リーディングも大差で獲得。その充実ぶりが窺えた。両騎手ともキャリアハイを大きく更新し、関東のトップジョッキー達と肩を並べるまでに成長を遂げた。

 一方、関西では今年全国リーディングで6位となった岩田望来騎手の活躍が目立った。重賞勝利こそないものの人気馬に騎乗することも多く、勝ち星を量産した。

 さらにフェブラリーS(G1)で人気薄エアスピネルを2着に持ってきた鮫島克駿騎手や、阪神JF(G1)をラブリイユアアイズで2着した団野大成騎手などの若手もG1で記憶に残る騎乗を見せてくれた。

 コロナ禍を余儀なくされている中、例年のように来日していた外国人騎手達の入国が制限され、ここ2年はほぼ国内騎手同士での争いとなっている。その結果、若手騎手にもチャンスが回り、それを活かした騎手が馬主や厩舎の信頼を勝ち取って好結果に繋げている。

 若手騎手の目覚ましい活躍はJRAにとっても嬉しい誤算だったに違いない。来年はますます競馬界を盛り上げてくれること、そしてさらなる新星の誕生を願い、今年も無事競馬開催が終了したことに感謝したい。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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