JRA武豊×幸四郎に負けられない!? 中山金杯(G3)史上初の兄弟重賞制覇を果した「池添謙一×池添学」コンビがヴィクティファルスで始動!
5日、中山競馬場で行われる中山金杯(G3)で「池添謙一×池添学」の兄弟コンビがヴィクティファルス(牡4歳、栗東・池添学厩舎)で参戦する。現在『netkeiba.com』で想定4番人気と初の古馬との対戦になるが、期待される一頭だ。
昨年、武豊騎手が武幸四郎調教師とのコンビが、ファンタジーS(G3)をウォーターナビレラで制し、兄弟での重賞勝利と大きく取り上げられ、注目を集めた。池添謙騎手がジョッキーを目指すきっかけとなった憧れの騎手であり、過去たくさんの記録を達成してきた武豊騎手。
しかし兄弟での記録は、池添兄弟の方がヴィクティファルスで一歩先に達成している。
昨年のスプリングS(G2)の勝利を振り返った際には、池添謙騎手「あの時は騎手と調教師ではなく、兄弟になれた」池添学調教師「本当は飛びつきたいくらいに嬉しかった」と2人の関係性が伝わるコメントを残している。
また『netkeibaTV』で放送されている『謙聞録-kenbunroku-』の中で、番組にも出演したことのある妹美幸さんの結婚式が今年行われ、その場で誰よりもはやく泣き、みんなをびっくりさせるという兄弟だけでなく、兄妹の関係性も伝わるエピソードが語られた。
昨年、池添騎手は2015年から毎年勝っていたG1勝利が6年連続でストップ。弟の池添調教師は重賞で3勝したものの、G1は開業してから7年経つが、いまだ未勝利である。
キャリア1戦で参戦した共同通信杯(G3)ではエフフォーリアには届かなかったものの、2着に。後のダービー馬シャフリヤールや、ステラヴェローチェという実力馬の猛追をしのぎ、7番人気の低評価を覆しているヴィクティファルス。
過去、中山金杯を制したラブリーデイが宝塚記念、天皇賞秋のG1を2勝。ウインブライトも香港のクイーンエリザベス2世C、香港Cと海外G1を2勝するなど、勝つことで次のステージが見えてくる大事な一戦になる。
昨年末に、公式Twitterで「乗り納めはヴィクティファルス、金杯が楽しみです」と投稿した池添騎手。中山金杯でバレットを務める妹を含め「謙一×学×美幸」の兄弟コンビで勝ち取る勝利を期待したい。
そして憧れの武豊騎手でさえ達成していない、史上初「兄弟G1制覇」に向かっていってほしい。
(文=長尾りょう)
<著者プロフィール>
はじめての競馬、ジャパンCで5番人気シュヴァルグランの単勝を当て、競馬にハマる。オルフェーヴルのように強いが、気性が荒く、成績にムラのある馬が大好き。今までで1番忘れられない馬券は、2018年の有馬記念ブラストワンピースの単勝。
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