JRAルークズネスト惨敗の「キーパーソン」は幸英明!? 京都金杯(G3)「非情宣告」が招いた二桁人気の大穴激走に陣営の判断ミスも関係か

5日に中京競馬場で行われた京都金杯(G3)は、出遅れをものともしなかった7番人気のザダルが、馬群を捌いて差し切り勝ち。
上位人気馬で馬券に絡んだのが、3着の2番人気カイザーミノルだけだったこともあり、3連単19万円の「高額お年玉馬券」が生まれた。穴を開けたザダルと一緒に波乱決着に一役買ったのは、幸英明騎手のダイワキャグニー(セ8歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)だ。
本馬は重賞1勝ながら、オープン・リステッド競走を5勝している古豪で、G1馬ステルヴィオに次ぐ2番目に重い57.5キロを課されていた。ただ7歳だった昨年は1度も馬券圏内が無く、約1年半近く勝ち星から遠ざかっていたこともあって、11番人気と低い評価だった。
しかし、いざ蓋を開けてみれば、一時は先頭に立つ見せ場十分の2着に好走。得意の先行粘り込みを図る競馬に徹した幸騎手のファインプレーともいえる。
幸騎手とダイワキャグニーのタッグは、昨年のマイラーズC(G2)以来2度目。初コンビの当時は4着に敗れたが、首位からコンマ2秒差の惜敗。敗れたとはいえ、不振に終わった昨年で最も1着に近かった。菊沢師も戦前の取材で「幸騎手との相性も良いから楽しみ」と、答えていたように、幸騎手との手が合っていたといえるだろう。
一方で、そんなベテラン騎手と組んでいればと悔やまれるのが、3番人気で11着に大敗したルークズネスト(牡4歳、栗東・浜田多実雄厩舎)だ。
こちらは、昨年末の阪神C(G2)で最下位の17着と惨敗したばかりだが、中京競馬場との相性が良く、これまで4戦して全て連対と得意にしている舞台。昨年のファルコンS(G3)では阪神Cを快勝したグレナディアガーズを退けているほどである。
その中京巧者と先日までタッグを組み続けていたのが、幸騎手だ。デビュー戦からスワンS(G2)まで幸騎手が8戦連続で騎乗してきたが、前走はC.ルメール騎手に乗り替わりとなっていた。
スワンSの敗戦では、レース後に幸騎手が自身の判断を反省するコメント。結果的に非情宣告とも受け取れる降板劇へと繋がったのかもしれない。
しかし、「鞍上強化」となるはずだったルメール騎手を起用したものの、結果は17着という惨敗。この乗り替わりは好材料とならなかった。
陣営としては、ルークズネストを手の内に入れている幸騎手との復縁も選択肢に入っただろうが、幸騎手はダイワキャグニーとのコンビで参戦している。
「今回のルークズネストは中10日で実質連闘のような形で、出走するかどうか微妙なラインでした。鞍上も枠順確定前まで決まっていなかったです。
対するダイワキャグニーは京都金杯出走を前から確定させており、特別登録の段階で幸騎手が鞍上と決まっていました。幸騎手をいち早く確保したダイワキャグニー陣営が一枚上だったと言えますね」(競馬誌ライター)

幸騎手を取り逃したルークズネスト陣営だが、最終的に京都金杯への出走を決断。また鞍上には重賞未勝利ながら、調教で本馬に騎乗経験のある泉谷楓真騎手を起用することに決めた。
ただ、元々スタートが上手ではない馬とはいえ、デビュー戦以来の大きな出負けをしてしまい、レースに参加することができないまま、得意だったはずの中京コースで初めて連対を外すこととなった。
ファンからは「幸さんだったら……」「乗り替わりが全部悪い方向に出ている」など、幸騎手に再登板を期待する声がネット上の掲示板やSNSで散見することとなった。
今後ルークズネストがマイル路線を歩むことになれば、ダイワキャグニーと再戦することも十分考えられる。その際、幸騎手がどちらの馬に乗るのか注目だ。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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