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JRA京成杯(G3)アライバルVSテンダンスの「カギ」は血統にあり!? 兄姉から見えてくるそれぞれの不安と強調材料

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和田竜二騎手

 16日、中山競馬場では京成杯(G3)が行われる。過去の勝ち馬の中には、2010年のダービー馬エイシンフラッシュなどもおり、クラシック戦線へ向けても目の離せない一戦となりそうだ。

 注目したいのは、前走の東京スポーツ杯2歳S(G2)で3着と好走したテンダンス(牡3、栗東・中竹和也厩舎)だ。今回も前走に引き続き、和田竜二騎手が手綱を取る。

 デビュー戦こそ同じく京成杯に出走予定のヴェールランスに敗れたものの、次走の未勝利戦では2着に4馬身差をつける圧勝で即座に勝ち上がりを決めた。

 重賞初挑戦となった前走の東京スポーツ杯2歳Sでは、勝ち馬イクイノックスや2着のアサヒの決め手に屈したものの、4着以下を離した3着と好走した。破った相手には、朝日杯FS(G1)4着アルナシームやシンザン記念(G3)3着のレッドベルアームがいるだけにその価値は高い。

 管理する中竹調教師も当時、レース前の『東スポ競馬』のインタビュー動画で「間違いなくクラシックディスタンス」とコメントしたように、先々の大舞台を期待する存在だ。

 5日に行われた1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン51秒5-12秒2の好時計をマーク。陣営も「前走より具合を上げて臨める」と好感触だ。

 テンダンスといえば、17年の弥生賞(G2)など重賞を3勝したカデナの半弟としても知られている。兄カデナが、弥生賞をはじめ小回りコースの中距離重賞で好結果を残している点は心強いだろう。

 レースレコードで決着した17年の皐月賞(G1)では、着順こそ9着だったが後方からの競馬になりながらも勝ち馬アルアインから0.5秒差、20年の大阪杯(G1)では勝ち馬ラッキーライラックや2着のクロノジェネシスに0.2秒差と迫る4着と、その小回り適性はG1でも通用するレベルにあった。

 今回の京成杯も兄カデナが勝った弥生賞と同舞台なだけに、血統背景から見える適性面において、テンダンスにとっては大きなプラス材料に働く可能性はある。陣営も「1F延長もいい」「この時期の兄と比べても、いい体をしている」と、好材料は目白押し。

 一方人気を集めそうなアライバルは、一昨年のアルテミスS(G3)でソダシの2着や昨年のクイーンC(G3)でアカイトリノムスメの3着に好走したククナの半弟として有名だ。姉ククナは、戦績から見てもやはりマイル色が強く、昨年のシンザン記念でも牝馬ながら1番人気に推されたほどだ。

 アライバルにとっては、初の距離2000mや中山競馬場の小回りコースと課題も多い。前走の新潟2歳S(G3)で後の朝日杯FS2着馬セリフォスと好勝負を演じていただけに、その実力は折り紙付きだが、姉ククナと同じマイル適性の高さが今回は逆に仇となる可能性もある。

 デビューから一貫して中距離を使われているテンダンスとマイル戦しか経験のないアライバル。どちらに軍配があがるのか、楽しみな一戦となりそうだ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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