GJ > 競馬ニュース > 日経新春杯(G2)ステラヴェローチェ「一強ムード」に待ったをかけるのは武豊!? フライライクバードに期待できる十分すぎる根拠の数々
NEW

JRA 日経新春杯(G2)ステラヴェローチェ「一強ムード」に待ったをかけるのは武豊!? フライライクバードに期待できる十分すぎる根拠の数々

【この記事のキーワード】, ,

JRA 日経新春杯(G2)ステラヴェローチェ「一強ムード」に待ったをかけるのは武豊!? フライライクバードに期待できる十分すぎる根拠の数々の画像1

 16日に中京競馬場で新春恒例のハンデ重賞、日経新春杯(G2)が行われる。

 昨年の有馬記念(G1)4着以来となるステラヴェローチェが断然の人気を背負いそうだが、同馬は昨年のクラシックを皆勤し、昨年出走した6レース全てで掲示板を外していない。今回の出走馬の中で実績が頭一つ抜けている事は間違いないだろう。

 ただ、勝利したのは神戸新聞杯(G2)のみ。堅実な一方で勝ちきれないレースが多いのも事実だ。また、近走は後ろから追い込んで届かずの競馬が続いている。先行有利の傾向が強い今の中京芝のトラックバイアスも、マイナスに働く可能性は否めない。

 さらに荒れるハンデ戦らしく、過去10年でトップハンデを背負った馬が勝利したのは2012年のトゥザグローリーのみ。同様に過去10年で57kg以上を背負った4歳馬が、馬券圏内に来たことがないことも気になるところ。データ面からは不安材料が多く、全幅の信頼は置きづらい。

 一方、ステラヴェローチェとは対照的に、プラス材料が多いのがフライライクバード(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 前走は昇級戦のアルゼンチン共和国杯(G2)で、いきなり3着と好走。今回と同じG2で好走したにも関わらず、据え置きの55kgで出走できる点は恵まれているだろう。

 日経新春杯の過去10年で3着以内に入った30頭中25頭が、前走以下の斤量で出走している。逆にトップハンデや前走から斤量増の馬が壊滅的な戦績になっているなど、斤量の増減が鍵を握るレース。前走と同じ斤量で出走できるのは、大きなアドバンテージになりそうだ。

 加えて、中京開催に替わっている事も追い風になりそうだ。同馬は中京の芝2200mで(2.1.0.0)と抜群の相性を誇っている。好位からの競馬を得意としているため、先行有利な馬場コンディションが味方しそうだ。

JRA 日経新春杯(G2)ステラヴェローチェ「一強ムード」に待ったをかけるのは武豊!? フライライクバードに期待できる十分すぎる根拠の数々の画像2
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 何より今回は3戦連続で騎乗していた岩田望来騎手から武豊騎手に乗り替わりとなる。

 岩田望騎手も昨年は勝ち星を大きく伸ばしているが、こと重賞では勝ちきれないレースが続いており、不名誉な連敗記録を更新中。百戦錬磨のレジェンドにスイッチして、鞍上強化は明白と言える。

 友道厩舎・武騎手と言えば、最近では昨年の朝日杯FS(G1)を制し、最優秀賞2歳牡馬を受賞したドウデュースのタッグ。両者がコンビを組んだ際の通算成績は勝率28%、複勝率59%とかなりの高水準で、現役屈指の鉄板ラインの一つと言えるかも知れない。今週の調教で初めてフライライクバードに騎乗した武騎手は好感触を掴んだ様子で、状態面も良さそうだ。

 ステラヴェローチェ一強ムードを覆せるだけの好条件が、これでもかと揃った同馬を狙わないわけにはいかないだろう。

 新年早々、ここをステップにして飛躍した馬も多いレースだけに、負けられない一戦になりそうだ。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

JRA 日経新春杯(G2)ステラヴェローチェ「一強ムード」に待ったをかけるのは武豊!? フライライクバードに期待できる十分すぎる根拠の数々のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛