
女王ソウルスターリングが前哨戦を「貫録」勝ち!歴史的名馬フランケルの娘が史上初の「無敗」牝馬3冠の大記録へ
一方で、伸びあぐねたリスグラシューは伏兵のミスパンテールに交わされて3着。「2強」の明暗がはっきりと別れた。
結局、ルメール騎手からムチが入ったのは、抜け出してから気を抜かないようにするための数発のみ。ほぼダメージを残すことなく「最高の前哨戦」だったといえる。
逆に、むしろ”ダメージ”を受けたのは、リスグラシューを始めとしたライバルたちか。レース後、リスグラシューに騎乗していた武豊騎手は「ラストはもう少し伸びるかなと思いましたが……次ですね」と前を向いたが、2歳女王決定戦で付けられた差はむしろ開いたと述べて差し支えないだろう。
コース、距離ともに本番と同じ前哨戦だっただけに、着差こそ2馬身程度だったが、それ以上の「力の差」が他のライバルたちに大きく圧し掛かったといえる。今、逆転の活路を見出せている陣営はいないのではないだろうか。それくらいの完勝だった。
勝ったソウルスターリングは、これでデビュー4戦4勝。
父フランケルの14戦14勝にはまだまだ遠いが、無敗で牝馬3冠を達成すれば史上初の快挙。仮にエリザベス女王杯(G1)まで無敗を続ければ、最低でもデビュー8戦8勝となり、7連勝のディープインパクトを超え、マルゼンスキーやシンボリルドルフといった”レジェンド級”の名馬とも肩を並べることとなる。
無論、気の早い話であることは重々承知している。だが、現在のところリスグラシューが余程の巻き返しをみせない限り、目下の敵はクイーンC(G3)を勝ったアドマイヤミヤビと、デビューから圧倒的なパフォーマンスを繰り出しているファンディーナの2頭だけということになるだろう。
先日、桜花賞馬ジュエラーが電撃引退し、昨年の牝馬クラシックを彩った「3強」はすべてターフを去っている。仮にソウルスターリングが桜花賞を楽にクリアするようなら、古馬を含めたエリザベス女王杯まで、その勢いを止められそうな馬が見当たらないことも事実だ。
果たして、父親譲りの快進撃はどこまで続くのか。それとも、我々はすでに気付かないまま「歴史の証人」となっているのか――。
桜花賞が紛れの少ない阪神外回りコースで行われるようになってから、牝馬3冠のハードルは大きく下がったといわれている。そういった点からも、おそらく次走の桜花賞は、今年の一年の競馬を占う重大なターニングポイントになりそうだ。
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