JRA【シルクロードS(G3)予想】大本命カレンモエに出番なし!? 過去10年で8度の馬券圏内、狙いは軽ハンデを活かした「10番人気以下」の超大穴!
今回は高松宮記念(G1)へ向かうスプリント重賞第一弾・シルクロードS(G3)を予想したいと思う。
まずはいつもの通り、過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データを見てみよう。
淀短距離S(L、OP) 10頭
京阪杯 6頭
スプリンターズS 4頭
阪神C、尾張S(OP) 各2頭
マイルCS、スワンS 各1頭
オープン特別 1頭
条件特別(3勝クラス) 3頭
となっている。中1週ないし2週という強行軍スケジュールになっているが、淀短距離Sからの参戦が最多。京阪杯(G3)はここまで適度な間隔が空くので、重賞戦線を賑わす短距離馬の年明け初戦にピッタリなのだろう。
続いて人気順の成績が以下の通り。
1番人気 2-1-0-7
2番人気 4-1-1-4
3番人気 2-2-0-6
4~6番人気 2-5-0-23
7~9番人気 0-0-2-28
10番人気以下 0-1-7-68
勝ち馬だけなら2番人気が突出した成績となっている。1番人気と3番人気はアテにしづらく、勝ちも含めて考えるなら4~6番人気を狙い撃つべきか。注目は10番人気以下の3着回数。10年で7回3着に入っているので、人気を落としている実績馬や人気の盲点になっている馬を積極的に拾いたいところだ。
これを踏まえて「◎」は、いきなり穴馬だが5番タイセイアベニールを指名する。
前走は淀短距離S(L)。前半33.5秒の速い流れで先行勢が崩れる中、勝ち馬が粘り切って外から追い込むも3着に終わった。
7歳馬ということで大きな上がり目はなさそうだが、2走前のリステッドレースで2着すると前走3着とここに来て調子を上げてきている。
重賞勝ちも連対実績もないにも関わらず56kgの斤量は見込まれ過ぎの感がある。昨年も同じ斤量でこのレースに出走して見せ場なしの10着に大敗しているが、17番枠と大外を引いたことが響いた可能性がある。今回は内枠だけに不利もない。また、鞍上がおよそ3年ぶりの幸英明騎手に替わるが、過去2回騎乗して2回とも連対しており好相性。それも込みで本命にしたい。
「○」は人気の一角になるであろう3番メイケイエールとする。
前走はスプリンターズS(G1)。それなりに速いペースで流れたが、先行馬が軒並み直線で粘る展開の中で中団から伸びてくるも届かずの4着。勝ったピクシーナイトも強かったが、そこから0.7秒差の4着なら上々の結果ではなかろうか。
とにかく気性難が注目され、桜花賞(G1)のどん尻惨敗など実力はあれど結果が結びつかないレースが続いている。だが、そんな中での前走はいくらかでも成長の跡が見られた結果として受け取りたい。
休み明け初戦ということで、やはり気性難がどれほど影響するかが気になるところ。だが、昨年同じステップでライトオンキューが2着に入っていたり、18年はファインニードルが12着からの巻き返しで勝利していることを考えると、好条件で臨めているのではないかと考える。
「▲」は再び穴馬だが18番のサヴォワールエメを推す。
前走は京阪杯で番手からの競馬だったが、あっさり崩れて13着に大敗。それでも、3走前の条件特別を勝ってオープン入りし、オープン初戦のリステッドを連勝で飾ったのだから、相応に力のある馬なのは間違いない。
4走前から本格化とも取れる好成績を収めてきているので、前走の大敗は度外視してもいいだろう。また前走の大敗や、重賞の好走歴がないこともあって斤量を1kgもらって、53kgで出走できる点も、それなりに影響してくるはず。前走で見限るのは早計だろう。いい感じに人気もないので、ぜひ押さえたい1頭だ。
「△」は1番レッドアンシェル、15番ビアンフェ、17番ジャンダルムの3頭を挙げる。
3頭とも重賞勝ち馬で、かつ並んでトップハンデの57.5kgを背負うこととなっている。レッドアンシェルはさらに近走成績も見るべきものがないというところではあるが、ローテーションは問題ない。加えて一番の推しどころは1枠の好走歴。10年で4勝2着3回と好成績が残っている。元々素質馬であるのは間違いないので、こういった部分で化ける可能性に懸けてみたい。
ジャンダルムも近走はパッとしないが、それでもセントウルS(G2)4着、4走前のリステッドを勝っているなどそれなりに成績は残している。前走は相手が揃ったことに加えて、勝ち馬が強かった。メンバー大幅弱化のここなら好走も考えられる。
ビアンフェは近走成績が3頭の中ではもっとも良い。昨年、一昨年のスプリンターズSで大敗しているが、これは自滅したも同然の結果。きちんと走れれば重賞で普通に勝ち負けする馬なのだ。今回は同型馬もいるが相手はここが適距離ではない。上手くハナを切ってペースを作れるのではないかと見ている。
人気しそうなところでは、5枠2頭のカレンモエとナランフレグを切り。
近走実績で言えば両馬とも好成績を収めていると言える。そこを買われて人気するのも当然ではあるが、残念ながら過去10年で好走歴のないローテーションで臨んできている。また、両馬とも近走成績を加味されてか、前走より斤量が増えているのも懸念材料。
特にカレンモエの方は勝っても不思議はないくらいの実績と実力の持ち主だが、ハンデ戦ではこんなちょっとしたことが勝ち負けに影響しやすいもの。ここは敢えての切りとしたい。
ということで、今回は1番、3番、5番、15番、17番、18番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。
人気しそうな馬も入っているが◎→▲の組み合わせでも高配当が期待できる。人気馬の間に割って入れば面白いことになりそうだ。
(文=トーラス神田)
<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。
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