
ステファノス陣営が金鯱賞(G2)へ絶好調宣言も「最大の敵」は昨年大きな”物議”を呼んだ中京の馬場状態?

「6歳を迎えて完成期にある」
8日、ステファノス(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)の最終追い切りを見守った藤原調教師は『スポニチ』の取材にそう答えた。栗東のCウッドで川田将雅騎手を背に単走で追い切られた古豪は6ハロン77.8秒、ラスト12.1秒と香港遠征帰りを思わせない順調な仕上がり具合を披露している。
1週前の2日にも同コースで併せ馬を行い83.7秒、ラスト12.0秒で先着を果たしていたステファノスだが、この最終追い切りでさらに調子を上げた様子。この動きに陣営も「最近では一番いい状態」と太鼓判を押している。
この分であれば大阪杯(G1)の前哨戦となる11日の金鯱賞(G2)もいきなりのエンジン全開を期待したいところだ。だが、最近のステファノスの実績を振り返ると、どうにも「叩き良化型」のような気がしないでもない。
香港の国際G1での活躍の他に、日本でも天皇賞・秋(G1)で2着と3着の実績があるが、共に10番人気、6番人気で”激走”を見せている。このような結果になっているのも、前哨戦の毎日王冠で良いところなく敗れているからだ。
だからこそ、今回も目標はあくまで本番の大阪杯……この金鯱賞では期待薄なのではないだろうかと考えがちだが、どうやら毎日王冠には明確な敗因があるようだ。
「2年前の毎日王冠は東京の開幕週ということもあって、後ろの馬にはほぼノーチャンスの馬場状態でした。ステファノスも後方からアンビシャスに次ぐ上がり3ハロン33.2秒の脚で追い込んでいますが、逃げ切ったエイシンヒカリが34.0秒では前に追いつくのは至難の業……結局、上がり最速のアンビシャスと共に掲示板外に惨敗しています。2頭とも本番ではきっちりと巻き返しているだけに、あれが本来の走りでないことは明らかでした。
昨年の毎日王冠は前年の反省を活かして、いつもより前目の競馬を試みたのですが、最後の直線で前が完全に塞がる不運。結局ゴールまで、ほぼ何もさせてもらっていません」(競馬記者)
確かに毎日王冠の敗戦を除けば、宝塚記念(G1)の前哨戦の鳴尾記念(G3)では2着、香港のクイーンエリザベス2世C(G1)前の中山記念(G2)でも3着と、休み明けでもきっちりと結果を残しているステファノス。ならば今回も期待できそうだが、如何せん勝ち切れない点が……。
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