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JRA 今年最初のG1注目は王者テーオーケインズのトレーナーが送り出す「第二の矢」!? フェブラリーS(G1)で史上2人目の偉業達成なるか

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 20日に東京競馬場でフェブラリーS(G1)が行われる。

 今年最初のG1という事もあり、鼻息の荒いファンも多いことだろう。ただ、昨年の最優秀ダートホースのテーオーケインズはサウジC(G1)に出走するため、回避する事が濃厚となっている。絶対王者不在で開催される今年のフェブラリーSは難解なレースになりそうだ。

 その中でも、テーオーケインズと同じ厩舎のソリストサンダー(牡7歳、栗東・高柳大輔厩舎)に注目したい。

 ソリストサンダーはこれまで東京ダート1600mで(1.2.0.1)と好相性。同じ舞台で行われた昨秋の武蔵野S(G3)では、今回再戦するエアスピネルやテイエムサウスダンなどを相手に完勝している。

 武蔵野S勝利後は、優先出走権を持つチャンピオンズC(G1)には向かわずフェブラリーSに照準を絞って万全の調整をしてきた。

 唯一の馬券圏外となった昨年のフェブラリーSでは、上位入着馬は内をロスなく回ったのに対し、外を回した展開も向かなかった。しかし、その後はかしわ記念(G1)、南部杯(G1)でそれぞれ2着、3着とG1でも十分に通用する力を示した。

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戸崎圭太騎手

 また1番人気に支持されながら9着に敗れた前走の根岸S(G3)は、鞍上の戸崎圭太騎手が「久々の1400mに戸惑った部分もあったと思う」と敗因を分析しているのは明確だ。適距離に戻る今回は十分に巻き返しが期待できる。

 同馬を管理する高柳大厩舎は代表馬テーオーケインズを含めて、所属馬の賞金獲得上位は軒並みダート馬だ。厩舎通算78勝のうち、7割を超える56勝がダート戦での勝利となっている。ダート馬の育成を得意としており、テーオーケインズに続いてダートG1制覇を狙う。

 ちなみに、異なる馬でのフェブラリーS、ジャパンCダート(G1・現チャンピオンズC)の連覇を達成すれば、2004年にアドマイヤドン(フェブラリーS)と、先日天国へ旅立ったタイムパラドックス(ジャパンCダート)で制した松田博資厩舎以来の快挙となる。今回高柳大厩舎には名伯楽に続く、ダート界制覇の快挙達成がかかる一戦になる。

 僚馬テーオーケインズの背中を追いかけて、ソリストサンダーの混戦を断ち切る走りに期待したい。

(文=椎名佳祐)

<著者プロフィール>
 ディープインパクトの菊花賞を現地観戦し競馬にのめり込む。馬券はアドマイヤジャパン単勝勝負で直線は卒倒した。平日は地方、週末は中央競馬と競馬漬けの日々を送る。

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