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JRA 池添謙一「痛恨」騎乗停止も問題なし!? フェブラリーS(G1)目前に旅立ったタイムパラドックスに捧げる「復活」シナリオ

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 10日、JRAは北海道浦河町のうらかわ優駿ビレッジ「AERU」で繋養されていたタイムパラドックスが24歳で亡くなったと発表した。

 同馬は、2001年の3月に栗東・松田博資厩舎からデビュー。04年の平安S(G3)での重賞初制覇を皮切りに、同年秋にはジャパンCダート(G1)でG1初制覇を達成した。その後も交流G1を渡り歩き、06年のJBCクラシック(G1)で通算5勝目のG1勝ちをマークして、現役を引退。種牡馬入りしていた。

 そんな2000年代のダート戦線を沸かせた名馬の近親が、今月20日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(G1)に出走するタイムフライヤー(牡7歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。同馬の母タイムトラベリングは、タイムパラドックスの全妹にあたる。

 2歳時にはG1昇格1回目のホープフルSを優勝するなど芝で活躍したタイムフライヤー。その後は低迷するも、舞台をダートに替えると20年エルムS(G3)を制し、G1馬の底力を見せた。

 しかし現在は昨年の根岸S(G3)の3着を最後に、1年近く馬券から遠ざかっており、再び不振に陥っている状況だ。

「最近は歯がゆいレースが続いています。好調だった頃はスタートもそれなりに出ていたのですが、不調になって以降は出遅れるシーンが目立ちます。前走の根岸Sも直線は良い伸び脚を見せていますが、スタートで後手を踏んだ分、位置が後ろ過ぎてしまいました。好位から脚を伸ばすレースが出来ればまた違ってくると思うのですが……」(競馬誌ライター)

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池添謙一騎手

 悩めるG1馬に思わぬ誤算となったのが、フェブラリーSでコンビを予定していた池添謙一騎手の騎乗停止だ。5日の中京開催で騎乗停止処分を受けた都合上、本番での騎乗ができなくなった。

 池添騎手といえば、G1通算26勝の成績が示している通り、大舞台で勝負強さが光るジョッキーとして知られているだけに、陣営としても大きな痛手だったことだろう。

 一方で、池添騎手からの乗り替わりがプラスとなる見方もあるという。

「池添騎手の勝負強さや手腕が一流であることは承知していますが、ダートのG1勝ちがないんですよね。交流G1も勝っていないため、全26勝は全て芝ということになります。

代役に抜擢されたのが横山武史騎手になりますが、こちらも池添騎手同様ダートの大レースでの実績が乏しいです。ただ、池添騎手よりもキャリアが少ないので仕方ないかもしれません。

横山武騎手に替わって注目したいのは、積極策に出るかということです。昨年の菊花賞(G1)のタイトルホルダーやホープフルS(G1)のキラーアビリティを見ていれば分かる通り、先行させるレースが非常に上手です。

スタートも上手な騎手ですから、ゲートが苦手な傾向のあるタイムフライヤーを上手く出してくれるようなら、チャンスがありそうです」(同)

 横山武騎手とタイムフライヤーは果たしてどのような化学反応を見せてくれるだろうか。天国に旅立った叔父に捧げる勝利に期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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