JRAソダシ脱落の大ピンチ!? フェブラリーS(G1)は“ヘビー級”が絶対的優位も「太りすぎ」はNG

20日、東京競馬場ではフェブラリーS(G1)がフルゲート16頭によって争われる。今回注目したいのは「馬体重」だ。
一般的にダート戦は芝に比べてパワーを要するため、筋肉量が豊富な大型馬が活躍する確率が高いといわれている。実際、過去10年のフェブラリーSでは500kg以上の馬が8勝を挙げている。これは同期間のどのG1レースよりも多く、大型馬が有利なレースといっても差し支えないだろう。ちなみに次点は、同じダートのチャンピオンズC(G1)と有馬記念(G1)の5勝だった。
【フェブラリーS馬体重別成績、2012年以降】
500kg未満 「2-4-1-55」(勝率3.2%、複勝率11.3%)
500kg以上 「8-6-9-73」(勝率8.3%、複勝率24.0%)
このデータを見ても、フェブラリーSにおいて、「馬体は大きいほうがいい」というのは説得力があるだろう。そうなると、デビューから470kg台で安定している白毛馬のソダシには嫌なデータとなる。ただし、ソダシも決して小柄というわけではなく、競走馬としてはちょうど平均サイズ。ボクシングの階級でいえば、“ライト級”の馬体重といえる。
500kg以上の馬が有利なレースではあるが、ただ大きければいいかというと、そういうわけでもない。500kg以上の馬をさらに細分化してみると、また違った傾向が見えてきた。
【フェブラリーS馬体重別成績、2012年以降】
500~519kg 「3-3-4-36」(勝率6.5%、複勝率21.7%)
520~539kg 「5-3-4-29」(勝率12.2%、複勝率29.3%)
540kg以上 「0-0-1-8」(勝率0%、複勝率11.1%)
好走ゾーンは520~539kgの馬で、540kg以上の“ヘビー級”は1頭も連対していない。これはG1昇格後の1997年以降に広げても、「0-0-2-11」と連対なしは変わらない。該当する13頭の中には14年のベルシャザール(1番人気3着)や、昨年のアルクトス(2番人気9着)など人気を集めた馬もいたが、3着までとなっている。
参考までに今週木曜日の夕方にJRAから発表された「調教後馬体重」を確認してみると、カフェファラオなど11頭が500kg以上。500kg未満はソダシなど5頭だった。輸送などの影響で、レース当日はこの数字から減っていることがほとんどで、10kg以上のマイナスも珍しくない。
「調教後馬体重」で目に付いたのは、550kg以上の馬が4頭もいたことだ。最も重かったのは有力視される1頭のアルクトスで562kg、続いてテイエムサウスダンが556kg、サンライズホープが552kg、そしてサンライズノヴァが550kgだった。調教後とはいえ、芝のG1では滅多に目にしない数字が並んだ。
なかでも特に目を引いたのはアルクトスの562kgだろう。これは前走時に比べて18kgも重い。これを目にしたファンからは「さすがに太りすぎだろ」「レースまでにかなり絞らないとまずくない?」など、太め残りを心配する声もTwitterなどでは聞かれた。
先ほどのデータに当てはめると、この4頭がレース当日に好走ゾーンの540kg未満に持ってくるには、かなりの“減量”が必要となりそう。特にアルクトスは、540kg台に落とすのがやっとかもしれない。
ただでさえ、体重を落としにくい寒い時期に行われるフェブラリーS。発走の約1時間前に発表される馬体重もしっかり確認して、馬券検討に役立てたい。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。
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