
JRAレース途中の中継終了にファンも唖然……「迷惑をかけました」原因は武豊でも手こずったアノ馬!?
20日、阪神競馬場の9R・つばき賞(1勝クラス)は2番人気のテンダンスが優勝。昨年11月の東京スポーツ杯2歳S(G2)3着の実績馬が、自身初の逃げの手に出て嬉しい2勝目を挙げた。
その一方で、勝ち馬と人気を分け合った3番人気のアルナシーム(牡3歳、橋口慎介厩舎)は健闘するも2着。デビュー戦以来の2勝目とはならなかった。
「ゲート入りで悪く、迷惑をかけました」
アルナシームはレジェンドの武豊騎手でさえ、手こずってしまうほど制御が難しい馬だ。今回初騎乗となった福永祐一騎手は、最終追い切りでアルナシームに騎乗するなどレース前からコンタクトを取ってきたが、それでも本馬には手を焼いたようだ。
数分かかって何とかゲート内に入った本馬だが、ゲート入りの悪さとは対照的に、デビュー以来最高のスタートを切る。前半はやや行きたがる面を見せたが、前に馬を置くと折り合った。
最後の直線で福永騎手の合図が入ると馬群で溜めた脚が弾けて、メンバー最速の上がり3ハロンを計測。同タイムが逃げたテンダンスだったため、先着することはできなかったが、道中折り合いを欠いて先頭に立った2走前から成長が見られた一戦だった。
敗れたとはいえ自身の人気を1つ上回る力走に、SNSやネット上の掲示板は労いの言葉で埋められるかと思われた。しかし、一部のファンからはアルナシームに“とある”苦情が投げかけられた。
「どうやらアルナシームがゲートへの枠入りを渋った関係で、レース途中でBSイレブンにて放送中の『BSイレブン競馬中継』が終了してしまったんですね。
つばき賞の発走時刻は14時25分で、放送終了時刻が14時30分でした。ギリギリの時間ではありますが1800mのレースであるため、ゲート入りがスムーズなら放送終了までにレース中継はできていたと思います。
中継内で『最後までレースを放映できない場合がございます』と、注意喚起はされていますが、本当に最後まで放映できなかったのは稀ですね。30分からBSテレ東7chでウイニング競馬の中継が始まりますが、番組序盤しばらくはCMが流れているだけですから、つばき賞を生でテレビで観戦できたのはグリーンチャンネル視聴者のみになります。
仕方ないことですが、BSイレブンで競馬中継を楽しまれていた方は少し残念でしたね」(競馬誌ライター)
福永騎手によると、ゲート練習の成果と共に、その分入りが悪くなってしまったというアルナシーム。今後に生きる収穫のあるレースをできたが、発走調教再審査を課され、多くのファンに迷惑をかけてしまったようだ。次こそは何事もなく2勝目を勝ち取ることに期待したい。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
PICK UP
Ranking
11:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
関連記事
JRAソダシ脱落の大ピンチ!? フェブラリーS(G1)は“ヘビー級”が絶対的優位も「太りすぎ」はNG
JRA【フェブラリーS(G1)予想】園田賢、村上淳、丸山奏子が大攻略!? 『Mリーグ』初代王者・赤坂ドリブンズが魅せた「期待値」馬券!
JRA【フェブラリーS(G1)予想】白毛女王ソダシは今回も出番なし!? 「死角あり」レッドルゼルも消しで、人気薄の馬を狙い撃ち!
JRA川田将雅「次なる野望」はケンタッキーダービー(G1)制覇!? 武豊が残した足跡は、日本競馬の金字塔へ繋がるか
JRA岩田康誠「関西で一番になるよ、あいつは」リーディング3位で“珍記録”の苦境に立つ「あの騎手」は今が買い時!? 大台カウントダウンも積極的に狙いたい理由