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JRA 「距離適性はあるね」福永祐一も太鼓判を押す“異色”の牝馬ステイヤーに黄色信号!? 相手関係楽な復帰戦も「危険」なワケ

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 阪急杯(G3)が行われる27日の阪神競馬場の9Rは、松籟S(3勝クラス)が開催予定だ。

 同レースは5月に行われる天皇賞・春(G1)と同じ芝3200m戦。3勝クラスとはいえ、春の盾が行われるコースで快勝すれば、本番でも面白い存在になるだろう。

 その可能性を大いに期待されているのが、ここが今季初戦予定のディヴァインラヴ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

 本馬は木曾川特別(2勝クラス)で後にOP勝ちを決めるマカオンドールを下した勢いで、菊花賞(G1)に出走。紅一点ながら、エフフォーリア世代の強力牡馬相手に好位からしぶとく伸びて3着を確保し、一躍注目を浴びた。

 そんな牝馬のステイヤーが2022年復帰初戦の舞台として選んだのが、数少ないこの舞台だ。ハンデ戦であるゆえG1・3着の実績が評価され、明け4歳ながら出走メンバー中2番目に重い55キロを背負うが、前走と同じ斤量ならこなせるはずだ。

 相手関係が楽になる今回、休み明けでも、今後オープンで戦っていくことを考えると落とせない一戦となるだろう。

 しかし、約4ヶ月ぶりの実戦の影響だろうか。トレセンに入厩後、順調に乗り込まれているものの、動きがピリッとしてこないという。

「16日にウッドチップコースで行った最終追い切りで、3歳の1勝馬相手に1秒先行しながら、最終的に1秒近く遅れてしまいました。併走馬が調教駆けする相手とはいえ、格下に先行しての併走遅れは心配です。

ディヴァインラヴも調教は真面目に走る馬で、菊花賞の1週前追い切りにおいては古馬オープンのマンオブスピリットを追走して先着していました。一方で、5着に敗れた4走前の矢車賞(1勝クラス)では、1週前追い切りで3歳未勝利馬と併せて僅かに遅れています。

好走時は大体、直近の追い切りで先着することが多く、凡走時はその反対です。調教で先着するか否かが調子のバロメーターの気がします。

過去の傾向から、今回のディヴァインラヴを過信するのは、少し危ない気もします。もしかしたら休み明けでまだ体が仕上がっていないのかもしれません。天皇賞・春と同じタフなコースを走りますから、菊花賞3着馬とはいえ生半可な状態では勝てないと思います」(競馬記者)

 菊花賞のレース後に「距離適性はあるね」と、福永騎手からステイヤーとしての資質を認められたディヴァインラヴ。逆境を跳ね除けて、オープンクラスに無事昇級することができるだろうか。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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