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JRA 3連勝の素質馬に「ソダシ症候群」の危機!? 白毛一族の宿命ともいえる悪癖に川田将雅も「まったく走る気がない」の酷評

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JRA 3連勝の素質馬に「ソダシ症候群」の危機!? 白毛一族の宿命ともいえる悪癖に川田将雅も「まったく走る気がない」の酷評の画像1

 先月26日、阪神競馬場で行われた仁川S(L)は3番人気のグレートタイムが優勝。2週連続の土曜阪神メインを勝利した岩田望来騎手は「凄くリズム良く運べました。賞金を加算することができて良かったです」と喜んだ。

 川田将雅「返し馬は抜群によかった」もダノンザキッドはなぜ弾けなかったのか?

 その一方で「まったく走る気がないですね。動けないまま終わってしまいました」と、肩を落としたのが1番人気に支持されたダノンハーロックの川田将雅騎手だ。

 16頭立てで争われたダート2000m戦。まずまずのスタートを切ったダノンハーロックだが、スタンド前の先行争いで若干狭くなったこともあり、中団後ろからの追走を余儀なくされる。

 オープンクラスらしくタイトなペースでレースが流れるなか、勝負所で川田騎手が気合をつけて進出を試みたが、反応はもうひとつ。最後の直線では4番手までポジションを上げるも、手応えなく馬群に沈んでしまった。

 白毛馬としてもファンから高い注目を集めるダノンハーロックだが、これでオープンクラスでは連敗。1勝クラスから3連勝でオープンへ昇級を果たした勢いは陰りを見せつつある。

 一見すると強豪ひしめくオープン馬たちの高い壁に阻まれた印象があるが、もしかしたら能力だけの問題ではないかもしれない。

 連敗の原因が隠されている可能性があると考えられるのは、川田騎手がレース後に話した「まったく走る気がないですね」との発言である。

ダノンハーロックとソダシの共通点とは

 ダノンハーロックは白毛という共通点から察しがつくように、昨年の桜花賞馬ソダシと同じ牝系の出身。共に祖母は白毛馬を多数輩出したことで知られるシラユキヒメであり、この“白毛一族”は毛色以外にも、困った特徴がある。

 それが時折見せる気性の難しさだ。

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ソダシ 撮影:Ruriko.I

 ソダシは昨秋の秋華賞(G1)の待避所で、吉田隼人騎手の指示を全く聞かなくなるというアクシデントが発生していた。さらに発馬機内で突進した際に顔をぶつけ、歯茎をケガしていたこともレース後に判明。一連の行動はソダシが、レースへの出走を嫌がっているように見える。

 その他にも、ソダシとダノンハーロックの2頭には、性格やレース運びの面でも似ている部分が多い。

「昨秋に秋華賞、チャンピオンズC(G1)と連敗を喫したソダシでしたが、勝負所で鞍上の手が動いても加速できずに馬群に沈みました。これは、今回の仁川Sのダノンハーロックのレースぶりと似ています。

川田騎手のコメントや血統面を加味すると、ソダシとダノンハーロックは似通っている部分が幾つもあります。もしかしたらダノンハーロックも、ソダシのようにレースに向かう気持ちがプツリと切れている可能性も考えられますね」(競馬記者)

 性別の違いこそあれど、ダノンハーロックもソダシと似た心境になっている可能性も捨て切れないが、復活の糸口となるヒントもまたソダシが持っているかもしれない。

 陣営も半信半疑だったソダシは、フェブラリーS(G1)で最後まで闘争心を欠くことなく3着に好走し、復調気配を見せているだけに、失った闘争心が戻ってくる希望は残されている。

 果たしてダノンハーロックもソダシのように今後、復活し3連勝時の勢いを取り戻してくれるだろうか。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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