
JRA「お試し騎乗」武豊に非難轟々!? チューリップ賞(G2)ウォーターナビレラ「前壁」不完全燃焼5着に、弥生賞(G2)ドウデュースも心配?

5日、阪神競馬場で行われた桜花賞トライアル・チューリップ賞(G2)は、1番人気のナミュールが勝利。同じく1番人気に支持された昨年の阪神ジュベナイルF(G1)で敗れた鬱憤をまずは1つ晴らした格好だ。
やはり超大物だった。昨年の阪神JFではスタートで大きく出遅れて4着だったが、この日は課題をクリアして中団からの競馬。最後の直線で外に持ち出されると、あっさりと抜け出し、2歳女王サークルオブライフらを寄せ付けず。クラシック第1弾・桜花賞(G1)の「主役」を決定づける快勝劇だった。
一方、実力を出し切れないまま終わってしまったのが、5着に敗れた3番人気ウォーターナビレラ(牝3歳、栗東・武幸四郎厩舎)だ。
15頭立てで行われた芝1600mのレース。好スタートを決めたウォーターナビレラは一瞬ハナに立ったものの、武豊騎手はあえて控える競馬を選択。先手を主張する馬たちを行かせると、この日は好位からの競馬となったサークルオブライフらも先に行かせた。
隊列の2、3列目で迎えた最後の直線。前を走っていたサークルオブライフが外に進路を取ったので、空いた内のスペースに潜り込んだウォーターナビレラ。しかし、結果的にはこれが仇となった。1頭分通れる進路はあったが、先にピンハイに入られたところで進路を失うアクシデント……。
結局、まともに追えたのは残り200mを切ってからだった。
不完全燃焼のレースだっただけに、レース後SNSや掲示板などでは「何故、下げた?」「前壁とか、負けに行ってるようにしか」「トライアルだし、やる気なし」など武豊騎手の騎乗に対して疑問の声が続々……。中には「桜花賞は別の騎手で」「もう乗らないでほしい」などといった厳しい声もあった。
■弥生賞(G2)の大本命ドウデュースは大丈夫か
「元JRA騎手の安藤勝己さんもTwitterで『(サークルオブライフとは)真逆のお試しで次は行くと思う』と発信されていましたが、ウォーターナビレラは昨年のファンタジーS(G3)を勝って、すでに(桜花賞へ出走できる)賞金も確保していますし、武豊騎手としても今回はトライアルの競馬に徹したんじゃないでしょうか。
前走の阪神ジュベナイルFでは、番手から抜け出す必勝パターンに持ち込み、最後の直線でも1度は先頭に立っての3着。サークルオブライフの切れ味に屈した格好になりました。
だからこそ、この日はあえて中団から競馬して末脚勝負でどこまで戦えるかを試したんだと思います。ただ、せっかく脚を測りたかったのに最後の直線で行き場を失ってしまったのは、ちょっともったいなかったですね」(競馬記者)
ただ、その上で気になるのは明日の弥生賞(G2)で、武豊騎手が騎乗するドウデュースではないだろうか。朝日杯フューチュリティS(G1)を勝った本馬も当然、この日のウォーターナビレラと同じく特に優先出走権が必要な馬ではない。

「明日のドウデュースも当然“トライアル仕様”の競馬になると思いますが、番手からの抜け出し一辺倒だったウォーターナビレラと違って、すでに自在性を証明している馬。初の2000mが最も大きな課題だと思いますので、基本的には朝日杯FSのような中団からの競馬になると思います。
ただ、ペースが遅ければ早めに前に行く選択肢もあると思いますよ。抜けた1番人気になると思いますし、ここは内容だけでなく、結果も欲しいところですね」(同)
ちなみに武豊騎手は過去に弥生賞8勝と、自他共に認める“弥生賞男”だ。
ただ、その8勝の内、出走権を確保しなければ皐月賞の出走が危ぶまれた馬はサトノフラッグとランニングゲイルのみ。他はすべて、すでにオープン以上のレースで賞金を加算できていた。
「本番につながる競馬をするのがボクの仕事です」
先日2日に更新された公式ホームページで、そうコメントしている武豊騎手。「京都大賞典9勝がボク自身の最多ですが、今週(の弥生賞で)もう一つ上積みができればと意識しています」と綴っているだけに、ドウデュースは“勝ちに行く”のかもしれない。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
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