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JRA 福永祐一以来「26年ぶり」快挙の大物ルーキーの兄が奮起!? 単勝「103倍」の大穴馬で1番人気の弟に土をつける大仕事

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JRA 福永祐一以来「26年ぶり」快挙の大物ルーキーの兄が奮起!? 単勝「103倍」の大穴馬で1番人気の弟に土をつける大仕事の画像1
角田大和騎手

 兄の意地が垣間見えたレースだったかもしれない。

 12日、中京競馬場で行われた8R・4歳上1勝クラスは角田大和騎手の13番人気ヤマニンスプレモが勝利。103.3倍と単勝万馬券の人気薄が、2019年2月以来の2勝目を挙げた。

 15頭で争われたダート1900m戦。発走直後に1頭が落馬する波乱の幕開けとなったレースだが、ヤマニンスプレモはまずまずのスタートを切ると角田和騎手が押して3、4番手の好位へ取り付く。

 道中も良い位置をキープしたまま直線へ。同騎手のステッキが一発、二発と入って、しぶとく脚を伸ばし、残り100mで単独先頭に立つ。「もうひと伸び」と実況された通り、最後もひと踏ん張りして後続の追撃を1と1/2馬身差で振り切った。

 3連単226万円決着の立役者となった角田和騎手は「展開が良かったです。馬も頑張って走れました。いい内容で勝てました」と、振り返った。

 その一方で、同じレースに参戦し「ジワジワと伸びてくれましたが、掴まえ切れませんでした」と、後悔の念を口にしたのが1番人気ワンダーアマルフィに騎乗した角田大河騎手だ。

 8枠14番からスタートしたワンダーアマルフィだったが、二の脚がつかず後方からの追走を余儀なくされる。レース中盤から徐々に進出を開始し挽回を図ったが、直線ではスパッと切れる脚が出ず。ジリジリと脚を伸ばしたが、掲示板の5着が精一杯だった。

 角田和騎手と角田河騎手は実の兄弟。弟の角田河騎手は先週デビューしたばかりの新人騎手だが、初日に福永祐一騎手以来26年ぶりとなる初騎乗2連勝を達成するなど大物感を漂わせる。しかし、今回の中京8Rでは兄の角田和騎手が意地を見せたといったところか。

「ここは経験の差が出ましたかね。角田和騎手は今回でヤマニンスプレモに4戦連続騎乗です。実戦で乗っていく度に馬の特徴を掴んだのではないでしょうか。スタートから押していっていますし、直線も切れる脚がないということで早めに仕掛けています。

対する角田河騎手は、当然ですがワンダーアマルフィに初めての騎乗でした。師匠の石橋守厩舎の管理馬で調教などでコンタクトを取ったことはあるでしょうが、レースではありませんからね。最後の直線も外に出すのがセオリーなところを内に切れ込んでしまっています。今回の兄弟対決はお兄さんの完勝でしたね」(競馬記者)

 角田河騎手の初勝利時の口取り撮影では笑顔を見せていたが、弟が26年ぶりの快挙を達成したレースでは5着に終わるなど悔しい思いをし続けていたであろう角田和騎手。今回ばかりは1年上の経験の差を見せつける格好となった。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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