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JRA「26年ぶり」福永祐一以来ド派手デビューのルーキーが誕生! 競馬学校在学時から頭角現した期待の新星、騎乗内容は名手以上の予感!?

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JRA 福永祐一以来「26年ぶり」ド派手デビューのルーキーが誕生! 競馬学校在学時から頭角現した期待の新星、騎乗内容は名手以上の予感!?の画像1

 5日の3月最初の開催からJRA騎手課程38期生の9名の新人騎手がデビューした。9名の中で先陣を切ったのが、角田大河騎手と今村聖奈騎手の2名。共に今週最初のレースとなる阪神1Rのダート1800m戦で初陣を迎えた。

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 今村騎手は自身が所属する寺島良厩舎の5番人気リンギングフォンに騎乗。対する角田河騎手は8番人気のメイショウソウゲツに騎乗した。人気順から見て、好走が期待できるのは前者だろう。しかし、周囲の期待をよそに驚きのレースを見せてくれたのは角田河騎手だった。

初陣Vを収めた角田大河騎手

 好スタートを切ったメイショウソウゲツは、角田河騎手の促しに応じて先行。逃げ馬を外からマークする番手好位を確保した。

 マークした甲斐あってか、逃げた馬が直線入り口で早々に脱落して単独先頭に。しかし、内からは岩田康誠騎手の1番人気馬が、外からは福永祐一騎手の3番人気馬が猛追。残り1ハロン付近で並びかけられたが、そこから馬がもうひと伸び。最後は後続に1馬身差つける完勝で、角田河騎手は初騎乗初勝利を成し遂げた。

 デビュー戦での勝利に「馬主様はじめ、調整していただいた厩舎関係者の皆様に感謝の気持ちで一杯です」と、嬉しさより感謝の気持ちを表す謙虚な姿勢だった角田河騎手。だが、初勝利の記念撮影時は父の角田晃一調教師と兄の角田大和騎手も参加したためか、笑みがこぼれていた。

 だが、喜びも束の間。次の2Rのパートナーは2番人気のメイショウトールだ。先ほどの騎乗馬と打って変わって、今回は人気馬。2戦目にしてプレッシャーのかかるレースだが、デビュー戦で初勝利をやってのけた騎手は一味違った。

福永騎手以来のデビュー2連勝

 まずまずのスタートを決めると、道中は中団位置を追走。勝負所で徐々にポジションを上げて、4番手で直線へ。大外からグイグイと脚を伸ばしていき、ゴール前で粘り込みを図る同期の大久保友雅騎手のタガノシリフケらを差し切った。

 嬉しさ満点のデビュー2連勝に「大外枠というのが、新人の僕にも馬にも良かったと思います」と謙遜しつつ、「師匠(石橋守調教師)の馬で勝つことができて本当に嬉しいです」と喜びを露わにした。

 新人騎手のデビュー戦勝利は、これで3年連続と珍しい記録ではない。しかし、デビュー2連勝は1996年3月2日に福永騎手が達成して以来、実に26年ぶり3人目となる快挙だ。

 それだけに福永騎手以来のド派手デビューとなるが、更に深掘りしていくと角田河騎手の連勝内容が如何に素晴らしいかが分かる。

「名手で知られる福永騎手以来の快挙ですが、中身は角田河騎手の方が優れていると言っていいかもしれませんね。

福永騎手が連勝した際の騎乗馬は共に1番人気で、当時所属していた北橋修二厩舎の管理馬でした。普段から調教などで接していたでしょうし、勝ち方も減量特典を生かした逃げ、先行押し切りでしたね。

一方の角田河騎手は、共に1番人気ではありません。また、初陣勝ちを収めた1頭は所属厩舎以外の管理馬でした。戦法も1勝目こそ斤量3キロ減を生かした先行押し切りも、2戦目は中団から差すレースと味のある勝ち方だったと思います。

JRA競馬学校在学時から騎乗技術が優れていたと聞きますから、ひょっとしたらかなりの大物になるかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 競馬学校卒業時に成績優秀者に贈られる「アイルランド大使特別賞」を受賞するなど、在学時から頭角を現していた角田河騎手。翌6日も5鞍に騎乗予定であるため、連日の勝利ができるか期待したい。

(文=坂井豊吉)

<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……

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