真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.03.14 09:38
サトノアレスがスプリングS(G2)からクラシックの主役を見据えて始動。未だベールに包まれた2歳王者の「実力」は
監修=永谷 研(美浦担当)

無論、サンプル数が少ないため一概に言えない前提はある。だが、上記の表を見た限りでは昨年の朝日杯FSが過去2年のレベルと比較して遜色ないことがうかがえる。むしろ古馬1600万下となる元町Sとのタイム差だけで比較すれば、タイム差なしは「最も優秀」といえる内容だ。
また、昨年の朝日杯FSのレベルが疑問視されたままである理由として、単純に上位馬が出走していないという点が挙げられる。
1着サトノアレスと2着モンドキャンノが今週19日のスプリングS、3着ボンセルヴィーソが今週18日のファルコンS(G3)、4着ミスエルテが桜花賞(G1)直行と、軒並み上位馬の出走がなかったため、いわば未だベールに包まれたような状況になっているのだ。
ちなみに5着トラストが年明けのシンザン記念(G3)で敗れているが、この馬は朝日杯では、勝ったサトノアレスから0.7秒差とやや着差がある。シンザン記念では0.4秒差の4着だったが、ではサトノアレスが出走していれば楽勝だったという考え方は、あまりに乱暴といえるだろう。
以上から、サトノアレスが勝利した朝日杯FSのレベルは一定以上の水準を満たしていることがわかる。
ただし、そこからわかることはサトノアレスが、父ディープインパクト産駒が得意とする「広いコースでのマイル戦」でなら、2歳王者と呼ばれるに相応しいレベルにあるということだけである。
というのも、本馬は初勝利を上げた中山1800mの未勝利戦から、東京のマイル戦で2勝目を上げたベゴニア賞で大きくパフォーマンスを向上させているからだ。その傾向は本馬の血統を紐解けば、ますます色濃く見えてくる。
PICK UP
Ranking
5:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
















