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JRA 屈指の「難解」重賞マーチS(G3)の「攻略要素」はコレだ! 波乱を演出した穴馬の共通条件、この時期だからこそ狙える特注馬

JRA屈指の「難解」重賞マーチS(G3)の「攻略要素」はコレだ! 波乱を演出した穴馬の共通条件、この時期だからこそ狙える特注馬の画像1

 27日、中山競馬場ではマーチS(G3)が行われる。中山のダート1800mで争われるこのレースは、過去10年の馬連平均配当が1万4000円を超えるJRA屈指の「難解な重賞」としても知られている。

 1番人気の連対も2度しかなかったように、どこから手をつけて予想すればいいのかわからないと嘆くファンも多いのではないだろうか。

 ただ、最低人気の単勝万馬券だった超人気薄が穴を開けたこともあるが、馬券攻略する上で見逃されがちな1つの重要な要素がある。

 それが馬体重だ。

 過去5年の勝ち馬のうち3頭が、実は全出走馬中で最高馬体重の馬だったのだ。昨年の勝ち馬レピアーウィットは当日の馬体重が564kg。そして、2019年の勝ち馬サトノティターンは572kgと、普段は滅多に見られないような超大型馬が活躍していた。

 同じく過去5年で最高馬体重の馬が敗れた際の馬場状態はいずれも稍重。ダートレースは雨が降ると、脚抜きの良い馬場になり、パワーよりもスピード寄りにレースの性質が変わるからだろう。

 それでも、馬場状態関係なく500kg前後の大型馬の活躍は目立っており、「大型馬」が有利なことは間違いない。

 ではなぜ「大型馬」が有利なのだろうか。一般的にも馬体重の大きな馬はダートに強い傾向がある。なぜなら、ダートは芝に比べて反発力が低く、急激にスピードを上げるのが苦手な馬に有利な特徴もあるからだ。「大型馬」は体重の軽い馬と比べて急激にスピードを上げるのが苦手な馬が多いため、ダートを得意とする馬も多いのだ。

 マーチSが行われる中山ダート1800mのコース形態もまた大型馬に有利である。スタンド前からスタートしてすぐに急坂を登ることになるが、そこで登坂しながら有利なポジション取りをするには相当のパワーが求められる。さらに、最後の直線でもう1度急坂を登らなければならない。

 また、この時期のダートはパサパサに乾ききって、1年で最もパワーを必要とする時期である。中山競馬場がある千葉県は、夏に雨が降り、冬に雨が降らない気候である。梅雨近辺から雨が降る時期になるので、ちょうどマーチSが行われる3月半ばには1年で最もダートが乾いている。そこでパワーがある大型馬の出番というわけだ。

 さらにハンデ戦のため、馬格のない馬は、斤量を課せられるとカンカン泣き(馬が重い斤量で苦しむこと)することも珍しくなく、人気馬が凡走する理由に関係がありそうだ

 このようにマーチSで大型馬が活躍するのは、決して偶然ではないと思える背景もある。

 ちなみに今年の出走予定馬では、マイネルユキツバキ、ヒストリーメイカーの2頭が最高体重馬候補となりそうだ。

 何が起こるかわからないレースではあるが、近況の成績を比較するとヒストリーメイカーならチャンスがありそう。次に重くなりそうなのはワイドファラオで、この2頭を積極的に狙ってみたいところだ。

(文=パッパラー山中)

<著者プロフィール>
 皇帝シンボリルドルフの代表産駒トウカイテイオーの舞うようなフットワークに魅せられて競馬を始める。人生で1番泣いたのは前年の大敗から1年ぶりの復活勝利を決めた1993年の有馬記念(G1)。感動のあまり競馬場で泣いて電車で泣いて家で泣いた。馬券はパドック派。今までで1番「こりゃすんげえ馬体」と思ったのはサクラケイザンオー。

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