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JRA【ダービー卿CT(G3)予想】人気のザダルは余裕の「消し」で好配当を狙い撃ち! 人気馬が信頼できない荒れるハンデ重賞

JRA【ダービー卿CT(G3)予想】人気のザダルは余裕の「消し」で好配当を狙い撃ち! 人気馬が信頼できない荒れるハンデ重賞の画像1

 今回は春のマイルG1に向けたステップレースのひとつ、ダービー卿CT(G3)を予想していく。

 先週だが、日経賞(G2)は△→◎→△で的中…はよかったが、タイトルホルダーが素直に勝ってしまっただけでなく、来た馬が軒並み人気サイドで辛うじてトリガミは避けられたという感じ。タイトルホルダーはともかく、残り2頭がここまで人気するとは予想だにしていなかった。

 高松宮記念(G1)は1着に○、2着に▲までは良かったのだが、3着に17番人気でご存じの通り3連単278万馬券の大波乱。◎レシステンシアがああも簡単に飛ぶとは思わなかった。3着のキルロードは確認してみると前走オーシャンS(G3)で実は買えた馬。よくよく見れば5走遡ると3連勝していた馬だった。3連複でも52万馬券……惜しいことをした。

 さて、予想に戻ろう。

 まずはいつも通り過去10年馬券に絡んだ30頭の前走データを見てみる。
東風S(L、OP) 6頭
東京新聞杯 5頭
中山記念、阪急杯 各3頭
武庫川S(3勝クラス) 2頭
阪神C、ターコイズS、小倉大賞典、京都牝馬S、海外遠征、ニューイヤーS(OP) 各1頭
条件特別(3勝クラス) 5頭
となっている。同じマイル戦の東京新聞杯(G3)からの転戦馬が多いのだが、それ以上に同コースで行われる東風Sからの臨戦が多い。マイルG1へのステップレースとはいえ、ハンデ戦な上にこの後にもマイル重賞が控えているので、ここなら斤量やメンバーが有利になるなど考えた陣営が出走を決めるケースが多いのだろう。

 続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 1-2-0-7
2番人気 1-0-3-6
3番人気 2-1-0-7
4~6番人気 6-4-2-18
7~9番人気 0-1-5-24
10番人気以下 0-2-0-67
とにかく1番人気と2番人気がアテにできない。近5年に絞ってもこの両者は3頭しか来ていない。3番人気は幾分これよりはアテにできるが、こちらも近5年では2頭しか来ていない。数字で見ても率で見ても4~6番人気の中穴クラスを中心に組み立てるのが良さそうだ。


 これを踏まえて「◎」は、いきなり穴馬で2番インテンスライトを指名する。

 前走は幕張S(3勝クラス)。3番手から逃げ馬を見る格好で、直線粘る逃げ馬を捉えて勝利している。

 昨年の年頭に3勝クラスへ昇級したものの、そこから結果が付いてこず、前走の勝利まで3勝クラスの勝ち上がりに7戦を要した。前走は実に1年1カ月ぶりの勝利となったわけだが、2走前に同コースで2着しているなど兆しはあったので、勝ち上がった勢いに乗って重賞制覇を狙う。

 3歳時までは中距離戦も使われていたが、それ以降はずっとマイルに近い距離だけを使われ続けており、中距離より安定した着順を確保してきているので、距離適性はマイルあたりにあるものと思われる。長いスランプを抜け出して、上がり調子だけに積極的に押さえたい。


「○」も穴馬で16番ノルカソルカを挙げる。

 前走は小倉大賞典(G3)で、逃げを打ったものの4コーナーで後退をはじめ、ぎりぎり粘ったところが6着だった。

 前走こそ1800m戦ではあったが、マイルが主戦場でたまに1400m戦を使われるマイラー。重賞こそ3歳時のアーリントンC(G3)で12着に大敗して以降、前走が二度目の挑戦ということで、前走は経験不足と微妙な距離延長が影響したものと見える。

 そもそも勝ち切れないところのある馬で、20戦のキャリアのうち2着が7回もあるというシルバーコレクター。1勝クラスの脱出に6戦、2勝クラスに4戦、3勝クラスに4戦を要するなど、最後のもう一歩が届かない馬ではある。

 だが、2走前の3勝クラス脱出までに要した13戦のうち、馬券に絡まなかったのはわずか2回。それも4着と掲示板は確保する安定感はあるのだ。全キャリアを見ても掲示板を外したのは2度の重賞だけ。斤量は前走と同じではあるが、得意のマイル戦に戻る上、2走前が同コースでの勝利。しかも57kgを背負って勝っているので、そこから3kgもらえるとなるとチャンスは十分あり得る。

「▲」は人気しそうだが6番リフレイムを推す。

 前走は節分S(3勝クラス)。後続を離した逃げを打ってそのままゴールまで粘りきって勝利している。

 詳しくは本サイトのこの記事を読んでいただきたいが、斜行癖があって出世が遅れた馬。デビュー戦と自己条件を連勝したものの、京王杯2歳S(G2)で5着に敗れると、そこから見せ場なしの5連敗。3走前の条件特別で2着したのがきっかけになって連勝して、やっとオープン入りを果たした。

 戦績を見る限り、マイルで番手か逃げを打ったときにハマるという展開に条件が付く馬。斜行癖まであるクセ馬なので、安定感に欠けるのは事実だが、このメンバーでは「○」を打ったノルカソルカ以外に同型馬はいない。上手くハナを切ってマイペースの展開に持ち込めば、今の勢いに乗って3連勝もあるはずだ。


「△」は5番ギルデッドミラーと13番ミッキーブリランテ、15番カテドラルの3頭とする。

 ギルデッドミラーは前走・京都牝馬S(G3)。中団より後ろの位置取りだったが、直線で伸びを欠き6着に終わった。

 昨年の京都牝馬Sでは2着に入っているが、1400mは少し短い印象。良績はやはりマイルに集中しており、2走前のターコイズS(G3)をはじめ、3歳時のアーリントンCの2着、NHKマイルC(G1)の3着と重賞で勝ち負けできるだけの実力はある。

 今回のコースは2戦して3着2回とそれなりに相性は良さそうで、さらにこの馬もG1好走歴がありながらも前走から1kg減の53kgで出られる有利さがある。一発狙いのところは否めないが押さえて損はないはずだ。

 ミッキーブリランテは前走・東風S。終始4番手に付ける競馬で直線よく伸びてきたが、前を捉えきれず2着に惜敗した。

 元々マイルが主戦場で、長くマイル戦を中心に使われてきていたが、昨年の冬から1400mや1200m戦に舞台を移し、阪急杯(G3)2着や函館SS(G3)3着という結果も残したが、全体に芳しい成績ではなかったところで前走マイルに戻して2着と息を吹き返した。

 前走は別定戦ながら58kgの斤量を背負っての2着なのに対して、今回2kg減で出られることは大きい。前走までの成績が不甲斐ないのでいい感じに人気もなさそうで、狙っておきたい1頭だ。

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カテドラル 撮影:Ruriko.I

 カテドラルは前走・東京新聞杯。出遅れが響いて最後方からの競馬を強いられ、直線で追い込むも8着までだった。

 重賞こそ昨年の京成杯AH(G3)を勝っているだけだが、2着なら昨年だけで3回もあるシルバーコレクター。3歳時にはNHKマイルCで3着しているなど、実力は確かなのだが、出遅れ癖が出世を阻んでいるように見える。

 前走は別定戦で58kgを背負わされたが、この実績で今回は1kg減で出られるのは魅力。出遅れなくても後方からの競馬が板に付いており、展開に左右されがちなところがあるので、重い印は打てないが押さえておきたい1頭。

 人気どころでは7番ザダルと11番カイザーミノルを切り。

 ザダルは前走・京都金杯(G3)を勝利しているが、このローテーションに好走例がないのがまずひとつ。さらに前走はマイルで勝利しているが、戦績を見る限りマイルより中距離に適性があるように思える。58kgのトップハンデは克服しそうだが、他馬に比べると不利が大きいように感じる。

 カイザーミノルも前走京都金杯で3着。この馬はスプリント戦から中距離戦まで幅広く使われてきており、どの距離でも何となくの成績を残している不思議な1頭。つかみ所がないのが正直なところだが、おそらく相手なりに走れる馬なのだろう。であれば、金杯よりメンバーが手薄なここでは、逆に走らない可能性が高いとも言える。そこそこの実績はあるが、重賞では3着までの馬。人気しすぎている感があるので敢えて切る方向で行きたい。

 ということで、今回は2番、5番、6番、13番、15番、16番の6頭で3連複BOX20点勝負としたい。

 人気どころも押さえてはあるが、穴馬揃いなので打った印通り来ても高配当に期待が持てる。

(文=トーラス神田)

<著者プロフィール>
オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

 

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