
JRA【ニュージーランドT(G2)展望】横山典弘「後方ポツン」炸裂のマテンロウオリオンが実績最上位! リューベックと共にG3降格危機を救えるか
9日、中山競馬場で開催されるのは3歳馬によるマイル重賞、ニュージーランドT(G2)だ。3着馬までにNHKマイルC(G1)への優先出走権が与えられる前哨戦だが、G2からG3への降格危機に直面している。
直近3年のニュージーランドTは、レースレーティングが3歳G2の基準となる110を3ポンドを超えて下回っていた。そのため、日本グレード格付管理委員会から警告を受けたという。今年のレーティング如何では降格の審査が行われる可能性が高くなるが、果たして今年は基準を満たすレベルの一戦となるのだろうか。
実績的には、マテンロウオリオン(牡3歳、栗東・昆貢厩舎)が頭一つ抜けている。ただし、現時点で翌週の皐月賞(G1)との両にらみとなっており、出否は未定となっている。
昨年12月の2歳新馬戦でデビューしたマテンロウオリオン。レースは太宰啓介騎手を背に2着に敗れたが、中1週で万両賞(1勝クラス)に格上挑戦すると、乗り替わった横山典弘騎手が1頭だけ後方にポツンと控える競馬。これが見事に的中し、直線大外を通って、10頭をごぼう抜きにした。
さらに中1週でシンザン記念(G3)へ向かうと、ここでは好位につける正攻法で、後ろから迫るソリタリオに競り勝ち、重賞制覇を遂げた。前走後は放牧で1か月間に3走した疲れを取り、春の大一番に向け、栗東で調教を積まれている。
10年前には同じダイワメジャー産駒のカレンブラックヒルがここをステップにNHKマイルCを制したが、マテンロウオリオンはそれに続けるか。皐月賞という選択肢も残す中、陣営の判断に注目が集まる。
もしマテンロウオリオンが回避すれば、重賞勝ち馬は不在となりそうだが、そこで浮上するのが1月の若駒S(L)を勝利したリューベック(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)だろう。
国内外でG1を2勝したディアドラの全弟としてデビュー前から注目され、2走前の若駒Sで強敵リアドを退けた。前走は皐月賞を見据えて、弥生賞(G2)に挑むも6着に敗れている。
今回は前走から2ハロン距離を短縮し、初のマイル戦で変わり身を狙う。姉は2000m前後で活躍していたイメージがあるが、3歳春までは1400~1600mで好走していた。
メンバーレベルも手薄になる今回は好勝負必至だろう。鞍上は昨夏の函館でデビュー戦勝利に導いた吉田隼人騎手に乗り替わる予定だ。
『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の株式会社サイバーエージェント社長である藤田晋氏が所有するジャングロ(牡3歳、栗東・森秀行厩舎)が、デビュー8戦目で重賞初出走を果たす。
勝ち上がりには4戦を要したが、未勝利戦を勝利後、ベゴニア賞(1勝クラス)6着を挟んで、中京2歳S(OP)、マーガレットS(L)を2連勝中と勢いに乗っている。
中京2歳Sでは、テン3ハロン33秒7のハイペースで逃げて、3馬身半差の完勝。マーガレットSでは一転、4番手に控えて、逃げたショウナンマッハを直線であっさりと捉えた。
前走から2ハロン延長で臨む2度目のマイル戦は距離克服が課題だろう。ベゴニア賞では、唯一の着外となる6着に敗れたが、勝ち馬とは0秒2差。将来的にはスプリント路線に進むことが濃厚だが、中山コースなら距離の心配はさほどしなくてもいいだろう。
現在2連勝中のエンペザー(牡3歳、栗東・田中克典厩舎)はしぶとい先行力が持ち味。2走前の未勝利戦は、逃げて4馬身差勝利。前走のフローラルウォーク賞(1勝クラス)は、2番手追走から押し切って、本格化の兆しを見せている。
ソングラインの半弟ティーガーデン(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)は、前走ファルコンS(G3)で3番人気に支持されるも、外枠と直線での不利があり、8着に敗れた。2戦2勝のマイル戦で巻き返しを図る今回は横山武史騎手からC.ルメール騎手に乗り替わる。
その横山武騎手が騎乗を予定しているのがアバンチュリエ(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)。前走で自己条件の1勝クラスを快勝するなど、マイル戦では崩れていない。
この他には、3度目コンビの岩田康誠騎手と2戦2勝のサーマルウインド(牝3歳、美浦・奥村武厩舎)、シンザン記念でマテンロウオリオンと0秒3差の5着に入ったデルマグレムリン(牡3歳、栗東・五十嵐忠男厩舎)などが出走を予定している。
今年も決してハイレベルとはいえない陣容になりそうだが、G3降格危機を脱するような戦いを見せてくれるだろうか。発走は9日15時45分を予定している。
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