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JRA桜花賞(G1)の裏で金子真人オーナーの記録破る「7馬身差」快挙! 21年ぶりの達成は優にオープン級、衝撃タイムに“名牝”誕生の予感

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JRA桜花賞(G1)の裏で金子真人オーナーの記録破る「7馬身差」快挙! 21年ぶりの達成は優にオープン級、衝撃タイムに名牝誕生の予感の画像1
丸田恭介騎手

 桜花賞(G1)デーの朝一番、未勝利戦で驚きの記録が生まれた。

 10日、中山競馬場で行われた1Rの3歳未勝利は、丸田恭介騎手の5番人気パウオレ(牝3、美浦・嘉藤貴行厩舎)が優勝。前走の新馬戦は見せ場なく9着に敗れていたが、今回初のダート挑戦で見事な変わり身をみせた。

 16頭立ての中山ダート1200mで行われたレース。真ん中8番枠から好スタートを決めると、道中は逃げ馬を後ろから見る形で2番手を追走。前半3ハロン33秒9の未勝利戦にしては速いペースのなか、絶好の手応えで最後の直線を迎える。

 そしてここからは、まさにパウオレの独壇場。

 逃げていたダイチヴィヴァンを直線に入って早々に交わすと、鞍上のGOサインに応えてみるみる後続を突き放す。ゴール手前では抑える余裕もみせ、結果的に2着に7馬身差をつける大楽勝だった。

 驚いたのは着差だけではない。

 この時マークした勝ち時計1分10秒7は、同条件の未勝利戦(良馬場)で破格のタイムだ。事実、同日に同条件で行われた3歳1勝クラスで、2着に5馬身差をつけて圧勝したウラカワノキセキがマークした1分11秒7も十分好時計だったが、さらに1秒も上回ったのだ。

 さらに今年行われた同条件のジャニュアリーS(OP)で、勝ち馬アポロビビがマークした1分10秒9をコンマ2秒上回っていることからも、時計面ではすでに今の時点でオープンクラスでも通用する算段だ。

 過去に遡ってみると、新馬又は未勝利戦において中山ダート1200m(良馬場)で1分10秒台の時計を唯一記録したのはココモキングのみ。オーナーは先日の大阪杯(G1)をポタジェで制した金子真人氏だ。同馬が2001年の未勝利戦でマークした勝ち時計は1分10秒9で、今回のパウオレはこの走破時計をコンマ2秒上回り、21年ぶりの記録更新となった。

「ココモキングは未勝利勝ち後、1勝クラスの東京ダート戦で連勝し、4戦目には初の芝挑戦となった共同通信杯(G3)で6着、次戦では当時まだオープンクラスだった葵Sで3着と好走し、芝でも通用する活躍を見せました。

その後、自己条件の2勝クラスを芝で勝ち上がると、昇級後には再びダートに戻し神無月S(3勝クラス)を連勝して、最終的にオープン入りを果たしました。

パウオレもまだ成長途上の未勝利戦であれだけのタイムで走れるのですから、ココモキング同様、上のクラスでも活躍できる能力は十分にありそうです。今後はダート路線で行くのか、芝に戻すかはわかりませんが、期待できそうな逸材ですね」(競馬誌ライター)

 ちなみに馬名のパウオレとは、ハワイ語で「永遠」を意味し、いつまでも記憶に残る名牝になることを願って名付けられたそうだ。今回記録した驚きのタイムからも、名牝になれる素質はありそうで、ぜひ覚えておきたい1頭だ。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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