
リアルスティール全弟「プロディガルサン」始動!史上最強世代はトライアル青葉賞(G2)から超ハイレベル

「史上最強」と呼び名の高い今年の3歳牡馬。
すでにクラシック第一弾の皐月賞(G1)を終え、日本ダービー(G1)に向けての戦いが始まっているが、今週のダービートライアル青葉賞(G2)に出てくるメンバーも、例年にない素質馬揃いとなった。
まずは、一時期「クラシックの本命」とさえ囁かれていた良血馬プロディガルサンが、骨膜炎が癒えてようやく帰ってきた。
昨年は新馬、芙蓉S(OP)を完勝し、迎えた東京スポーツ杯2歳S(G3)でも2着に好走。勝ったスマートオーディンは今年になっても毎日杯(G3)を単勝1.7倍の人気に応えて重賞2勝目を挙げており、1馬身差の競馬をしたプロディガルサンも重賞級の評価が必要だろう。
全兄のリアルスティールは皐月賞2着、日本ダービー4着、菊花賞2着と昨年のクラシックをトップクラスで完走。今年になってドバイターフを制しG1初制覇を成し遂げた。昨年の11月以来のレースとなるが、兄に続けるか、それともその名の通り「放蕩息子」となってしまうか。ここは真価が問われる一戦になりそうだ。
それに立ち塞がるのが「青葉賞の仕事人」レーヴァテインだ。
兄弟近親に重賞活躍馬がずらりと並ぶ「レーヴ一族」の血を引くレーヴァテイン。一つ上の兄レーヴミストラルが昨年の青葉賞を制覇、さらには5つ上の兄も2009年の青葉賞制覇と、本馬には『3兄弟による青葉賞制覇』という珍記録が懸かっている。2月早々に500万下を勝ち上がっていたが、まるで狙い撃つかのように皐月賞をパスして、このレースに回ってきただけに不気味な一頭だ。
しかし、青葉賞を勝った兄2頭は本番の日本ダービーでは良いところなく敗れ、その後もG1に手が届いていない。だからこそ、末弟レーヴァテインには青葉賞制覇どころか続く日本ダービーも制覇して、名門「レーヴ一族」の悲願達成を期待したいところだ。
そのレーヴァテインに、大きな「借り」を返したいのがヴァンキッシュランだろう。
実は、レーヴァテインが2勝目を挙げた2月の500万下は、2着から繰り上がっての1着である。そして、そのレースを1着でゴール板を駆け抜けたのがヴァンキッシュランだ。2着に負かしたはずのレーヴァテインへの走行妨害を審議され、惜しくも1着降着となった経緯がある。もしも、降着していなければ皐月賞出走の可能性もあっただけに、この青葉賞でまずはレーヴァテインに”借り”を返したいところだろう。
素質で言えばアルカサルは、競馬関係者から相当高い評価を受けているようだ。
前走の水仙賞(500万下)を3コーナーから一気のロングスパートで完勝。最後は流して余裕のゴールだった。その後は無理して皐月賞へは向かわず、ここに照準を合わせてきた。厩舎関係者が「急激に成長している」と舌を巻く”東の秘密兵器”が、ここでベールを脱ぐかもしれない。
これら素質馬をひとまとめに負かす可能性があるのが、実績馬のマイネルハニーだ。
Ranking
17:30更新JRA 今月急死「レースを愛した」個性派オーナーがドバイで3頭出し! 寵愛受けたM.デムーロが「Wヴェローチェ」で弔い星へ
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「そういえば、ビリーヴは牝馬やったな」から20年…「JRA賞」の栄誉は孫世代へ
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!