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リアルスティール全弟「プロディガルサン」始動!史上最強世代はトライアル青葉賞(G2)から超ハイレベル

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4457d222-3375-4f88-84b3-54d02e1b7848.jpgプロディガルサン(JBISサーチ公式サイトより)

「史上最強」と呼び名の高い今年の3歳牡馬。

 すでにクラシック第一弾の皐月賞(G1)を終え、日本ダービー(G1)に向けての戦いが始まっているが、今週のダービートライアル青葉賞(G2)に出てくるメンバーも、例年にない素質馬揃いとなった。

 まずは、一時期「クラシックの本命」とさえ囁かれていた良血馬プロディガルサンが、骨膜炎が癒えてようやく帰ってきた。

 昨年は新馬、芙蓉S(OP)を完勝し、迎えた東京スポーツ杯2歳S(G3)でも2着に好走。勝ったスマートオーディンは今年になっても毎日杯(G3)を単勝1.7倍の人気に応えて重賞2勝目を挙げており、1馬身差の競馬をしたプロディガルサンも重賞級の評価が必要だろう。

 全兄のリアルスティールは皐月賞2着、日本ダービー4着、菊花賞2着と昨年のクラシックをトップクラスで完走。今年になってドバイターフを制しG1初制覇を成し遂げた。昨年の11月以来のレースとなるが、兄に続けるか、それともその名の通り「放蕩息子」となってしまうか。ここは真価が問われる一戦になりそうだ。

 それに立ち塞がるのが「青葉賞の仕事人」レーヴァテインだ。

 兄弟近親に重賞活躍馬がずらりと並ぶ「レーヴ一族」の血を引くレーヴァテイン。一つ上の兄レーヴミストラルが昨年の青葉賞を制覇、さらには5つ上の兄も2009年の青葉賞制覇と、本馬には『3兄弟による青葉賞制覇』という珍記録が懸かっている。2月早々に500万下を勝ち上がっていたが、まるで狙い撃つかのように皐月賞をパスして、このレースに回ってきただけに不気味な一頭だ。

 しかし、青葉賞を勝った兄2頭は本番の日本ダービーでは良いところなく敗れ、その後もG1に手が届いていない。だからこそ、末弟レーヴァテインには青葉賞制覇どころか続く日本ダービーも制覇して、名門「レーヴ一族」の悲願達成を期待したいところだ。

 そのレーヴァテインに、大きな「借り」を返したいのがヴァンキッシュランだろう。

 実は、レーヴァテインが2勝目を挙げた2月の500万下は、2着から繰り上がっての1着である。そして、そのレースを1着でゴール板を駆け抜けたのがヴァンキッシュランだ。2着に負かしたはずのレーヴァテインへの走行妨害を審議され、惜しくも1着降着となった経緯がある。もしも、降着していなければ皐月賞出走の可能性もあっただけに、この青葉賞でまずはレーヴァテインに”借り”を返したいところだろう。

 素質で言えばアルカサルは、競馬関係者から相当高い評価を受けているようだ。

 前走の水仙賞(500万下)を3コーナーから一気のロングスパートで完勝。最後は流して余裕のゴールだった。その後は無理して皐月賞へは向かわず、ここに照準を合わせてきた。厩舎関係者が「急激に成長している」と舌を巻く”東の秘密兵器”が、ここでベールを脱ぐかもしれない。

 これら素質馬をひとまとめに負かす可能性があるのが、実績馬のマイネルハニーだ。

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