JRA武豊、横山典弘が「投げ出した」お転婆を激変させた競馬の心臓。桜花賞「まぐれ勝ち」スターズオンアースがオークス(G1)でも要注意なワケ
今週末、連続開催の第5戦となる天皇賞・春を迎えるが、今春のG1は何故か「あと一歩」という馬の戴冠が目立つ。
高松宮記念(G1)を勝ったナランフレグ、大阪杯(G1)を勝ったポタジェ、桜花賞(G1)を勝ったスターズオンアース、そして皐月賞(G1)を勝ったジオグリフ。すべて2走前、前走と重賞を走って善戦したものの勝ち切れておらず、さらに本番でかつて敗れた馬に逆転してG1制覇を飾っている。
無論、「逆転」は競馬では日常茶飯事の出来事だが、近走の成績を頼りに予想を組み立てている大多数からすれば、あまりに「ファン泣かせ」と言わざるを得ない。彼らの「1着」を予想することは極めて難しいと感じたファンも少なくないはずだ。
しかし、だからこそ当たった時に配当は美味しいケースが多い。今回は先日の桜花賞で見事、三連単72,700円を的中させた話題の競馬予想プロ集団『あしたの万馬券』の関係者に話を伺った。
一体何故、惜敗続きだったスターズオンアースを本命視できたのか。驚きの答えが返ってきたので、馬券で勝ちたいファンはぜひご一読いただきたい。
下馬評では上位拮抗ながら「堅いレースになる」と思われていた今年の桜花賞。当初、『あしたの万馬券』も注目度の高いG1レースということで情報収集を行っていたものの「勝負レース」に据えるつもりはなかったという。
しかし、枠順が発表されてから状況が一変。1番人気に予想されたナミュールが大外の18番に入っただけでなく、2歳女王のサークルオブライフも16番、クイーンC(G3)を勝ったプレサージュリフトも14番と有力馬の多くが外枠に入り、一気に波乱のムードが高まったのだ。
この春の阪神開催では内の馬場が絶好のコンディションで、桜花賞当週も「イン有利」という報道が相次いだ。従って、枠順が発表された時点で、消去法的に3枠6番という内目の枠を引いた3番人気ウォーターナビレラの「◎」を決意したファンは少なくないはずだ。
そうなると1枠1番という絶好枠を引いたナムラクレアの評価も自然と高まる。だが、『あしたの万馬券』は、スターズオンアースにこの2頭以上の評価を下していたというから驚きだ。
桜花賞までに5戦して、わずか1勝。ましてやスターズオンアースは赤松賞(1勝クラス)でナミュールに、フェアリーS(G3)でライラックに、クイーンC(G3)でプレサージュリフトに完敗している馬だ。“物差し”で測っても7番人気は川田将雅騎手が騎乗していたからという要因が大きく、場合によってはもっと下位人気になってもおかしくなかった存在だった。
「過去の戦績だけを見れば、スターズオンアースを1着で買うのは難しいでしょうね。我々としても1着固定したわけではありませんし、最終的にウォーターナビレラよりハナ差前に出てくれたことは配当面で幸運でした。
ただ、スターズオンアースがナミュールやライラック、プレサージュリフトに敵わないと判断するのは早計だったと思いますね」(あしたの万馬券関係者)
関係者があえて早計だと指摘したのは、スターズオンアースに「明確な敗因」があったからだという。
「あまり注目されていませんでしたが、スターズオンアースはずっと右にモタれてしまう癖がありました。特に最後の直線でモタれてしまう面が強く、ジョッキーがまともに追えないこともしばしば……。それであれだけ安定した成績を残していたのですから、能力は紛れもなく世代トップクラスでした。
そこで陣営は桜花賞本番を迎えて、異なるハミを使用することを決意。具体的には、これまで使っていた柔らかいハミから、標準的なハミに替えるとのことでしたが、これが効果テキメン。モタれる面が緩和されただけでなく、操縦性も上がって、川田騎手もかなり手応えを掴んでいる様子でした」(同関係者)
実際に、2走前のフェアリーSで騎乗した石橋脩騎手が「最後にのめって右にモタれました」といえば、前走のクイーンCで騎乗した横山武史騎手に至っては「右に行ってしまい、まともに追えなかった」とモタれ癖を大きな敗因に挙げている。そんな状況で、重賞を連続2着しているのだから、関係者が話した通り、まともに走りさえすれば桜花賞馬に相応しい能力の持ち主だったのだろう。
「ハミといえば、普段あまり注目されていない馬具ですが、車で言えばハンドルとギアのようなもの。競馬では馬に合図を送るための極めて重要な『心臓』といえる馬具でしょう。最近では、昨年の桜花賞にも出走したメイケイエールがハミを替えたことで、見事に復活しています」(同関係者)
メイケイエールといえば、前の馬を抜かないと気が済まない“暴走娘”として有名で、武豊騎手や横山典弘騎手といった名手でさえ手を焼いた存在だ。昨年の桜花賞でも暴走してしまい、鞍上だった横山典騎手がレース後に過怠金処分を受けている。
あれだけのお転婆が一転して“お嬢様”になったのは、新パートナーの池添謙一騎手の手腕が大きいと言われているが、その裏で陣営の懸命な努力があったのは間違いないだろう。試行錯誤の末、ハミを従来の物から替えたことが大きく功を奏したというわけだ。
また、スターズオンアースが桜花賞を勝てたのは、やはり川田騎手の存在も大きかったという。
「ファンの皆さんもご存知の通り、桜花賞当日の阪神は絶対的に内に行った馬が有利な馬場コンディションでした。従って枠順はもちろん、ジョッキーがどういったエスコートをするのかも肝心なレースでしたが、川田騎手は完璧に馬場が読めていましたね」(同)
関係者曰く、注目すべきは桜花賞の騎乗も然ることながら、その約1時間前に行われた忘れな草賞(L)の川田騎手の騎乗にあるという。
素質馬のアートハウスが3馬身差で圧勝し、オークス(G1)の筆頭候補に挙がったこのレース。本馬は8頭立ての7番という外枠だったが、川田騎手はあえて最後の直線で内を突いて馬群を割るような競馬をしている。これが「桜花賞への良いシミュレーションになったのでは」というわけだ。
我々のような一般の競馬ファンの大多数は、基本的に新聞やネットの馬柱を参考にし、近走の着順を見て優劣を判断している。しかし、それは『あしたの万馬券』のようなプロからすると「非常に危険な行為」だという。
何故なら、その多くは「すべてのレースにおいて、馬が同一のコンディションで走っている」ということを前提にしてしまっているからだ。
無論、冷静に考えれば馬は生き物であり、そういったことは起こりえない。しかし、実際に予想する際、過去の戦績で我々が気にするのは、せいぜい休み明けや馬体重といった表面的なものばかり……。
その時、その時の馬のコンディションまでは、どうしても手が回らない。しかし、逆に言えば「だから競馬で勝てない」のだろう。
そういった点で『あしたの万馬券』のようなプロ集団は、まず予想にかける「エネルギー」が異なる。関係者を通じ、過去から現在まで出走全馬の状態を隅々まで把握できるだけのマンパワーを確保しており、その上で馬場コンディションやジョッキーの思惑といった予想に欠かせない要素も十二分に把握しているのだから、我々素人が勝てるわけがないのだ。
「ちなみに余談ですが、ナムラクレアに騎乗していた浜中騎手は先日、競馬学校の同期で10年来の付き合いのある丸田恭介騎手が高松宮記念でG1初制覇を飾ったことで、かなり燃えている様子でしたね。『(かつて主戦を務めた)ミッキーアイルの仔で勝ちたい』と話していましたし、桜花賞はあと一歩のレース(3着)だっただけに本人も悔しそうでしたよ」(同関係者)
インターネットが発達し、様々な情報を知ることができるようになったが、やはりこういった情報をレース前に入手するのは、現場に直接的なコネクションを持っている「プロじゃないと無理」と言わざるを得ない。
残酷な話だが、『あしたの万馬券』の関係者から話を伺って「このままでは一生競馬で勝つことはできない」と改めて思い知らされた次第だ。競馬は全員の賭け金を的中者だけが山分けする、いわゆるオッズゲームであり、その勝者の中にはプロを名乗る猛者たちがひしめいているのだ。
しかし、幸いなことに『あしたの万馬券』は現在会員を募集しており、簡単な手続きだけで入会が可能。入会費や年会費なども一切かからず、プロの情報提供を受けられるというなら、これに乗らない手はないはずだ。
本来、競馬に限らず「リスクゼロ」で大金を手にするなど、あまりに虫のいい話だ。だが、「競馬に100%はない」というものの、穴馬レクチャーやMIRAIといった実績のある企画こそ、まさに「情報のプロ」の手を借りて馬券を的中させることは、限りなくそれに近い“裏ルート”ともいえるだろう。
※本稿はPR記事です。
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