真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.03.29 10:14

【データが示す】キタサンブラック大阪杯ぶっつけローテの「危険度」参考になるのは「あのレース」だ
文=江坂幸太(ギャンブルジャーナル・データ班)
理由は2つあり、まず宝塚記念以外のぶっつけ組がほぼ馬券に絡めていないこと、そして宝塚記念からのぶっつけ組の多くが秋古馬三冠を睨んでいる一方で、今回の検証馬が春古馬三冠を睨んだキタサンブラックただ1頭であるためだ。
過去10年の天皇賞・秋における前走・宝塚記念組は[2-3-1-14]。秋古馬三冠を睨む実力馬の出走も多いことから、最も優れた成績となる。
勝ったのは2007年のメイショウサムソンと2010年のブエナビスタ。2着は2009年のスクリーンヒーローと2013、14年のジェンティルドンナ。3着が2012年のルーラーシップである。なお、この中でメイショウサムソンとブエナビスタ、ルーラーシップと2014年のジェンティルドンナが古馬三冠を完走している。
錚々たるメンバーだが、ならばこのクラスの名馬ならば安泰かといわれれば、そうでもない。
例えば、2007年のアドマイヤムーンが2番人気6着、2011年のブエナビスタが1番人気4着と馬券圏外に敗れており、この2頭は次走でともにジャパンCを勝利していることからも「後々の戦いを睨み過ぎた結果、敗れた」といえる。
ただし、宝塚記念からのぶっつけで着外に沈んだ14頭の内、1番人気だったのは2011年のブエナビスタのみ。逆にローテーションの不利を跳ね返して1着となった2007年のメイショウサムソンと2010年のブエナビスタは、ともに1番人気に応えての勝利だった。
以上から月並みの結果となったが、例えぶっつけであったとしても、1番人気に支持されるような最強クラスの名馬であれば、信頼感は盤石なものがあるようだ。
したがって、今年のキタサンブラックはほぼ1番人気が間違いない状況なので、ローテーションの不利を跳ね返す可能性が高いといえる。だが、今後も春古馬三冠を目指しG1となった大阪杯から始動する有力馬がいる限り、この傾向は記憶の片隅に残しておきたいところだ。
(文=江坂幸太(ギャンブルジャーナル・データ班))
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA伝説レコード「1:57.8」サッカーボーイの謎に迫る。1988年から「32年間」不滅、最有力は当時の函館が「洋芝ではなかった説」だが……
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分