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JRA「牝馬の福永祐一」はもはや死語!? M.デムーロでも戸崎圭太でも池添謙一でもない、オークス(G1)で狙うべきは“あのジョッキー”

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JRA「牝馬の福永祐一」はもはや死語!? M.デムーロでも戸崎圭太でも池添謙一でもない、オークス(G1)で狙うべきはあのジョッキーの画像1
福永祐一騎手

 22日、東京競馬場では牝馬クラシック第2弾・オークス(G1)が行われる。

 一昔前からオークスに強い騎手といえば、2004年~2007年の4回で3勝2着1回と無類の勝負強さを誇った「オークス男」福永祐一騎手の名が挙がる。

 さらに桜花賞(G1)でも人気薄で度々穴をあけ、「牝馬の福永」という競馬の格言まで生まれるほど、牝馬限定重賞で人気を問わず好成績を残してきた名手でもある。

 しかし、2007年にローブデコルテで制して以降はオークス勝利から遠ざかっている。「牝馬の福永」という格言が競馬ファンの間で広く認知され、馬券的妙味という点においては以前より薄くなっている印象もある。

 事実、福永騎手の近20年の牝馬限定重賞の成績を、前半(2002年~2011年)と後半(2012年~2021年)に分けると、前半は単複共に回収率100%超えの驚異的な記録を残していたものの、後半は単勝回収率53%、複勝回収率84%と不振傾向。

 もはや「牝馬の福永」という格言は“死語”と化している。

牝馬限定戦で「買える」ジョッキーは?

 

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吉田隼人騎手

 では、現在において牝馬戦で妙味がある騎手は一体誰なのか。直近3年(2019年~2021年)の牝馬限定重賞(騎乗回数20回以上)において、単複合わせた回収率トップは吉田隼人騎手(単勝回収率257%、複勝回収率93%)だった。

 他にオークスへ参戦する騎手の中ではM.デムーロ騎手(単勝回収率107%、複勝回収率65%)も好成績ではあるが、今回は上位人気必至のサークルオブライフに騎乗するため、決して馬券的に“オイシイ”とは言えない。

 また、戸崎圭太騎手(単勝回収率97%、複勝回収率114%)は数値こそ全体的に高いものの人気薄での勝利はなく、池添謙一騎手(単勝回収率97%、複勝回収率66%)においては逆に上位人気での勝利がなく、人気薄の1勝のみが単勝回収率を押し上げているのでやや推しづらい。

 人気に関わらず1番バランスの取れた好成績を残しているのが吉田隼騎手だ。同騎手で牝馬と言えば、先週のヴィクトリアマイル(G1)を制したソダシのイメージが強いが、昨年の同レースでも10番人気のランブリングアレーで2着し、また一昨年のクイーンS(G3)では11番人気のレッドアネモスで勝利。近年だけでも牝馬限定重賞で度々波乱を演出している。

 今回のオークスには、ソダシと同厩で桜花賞からコンビを組んでいるベルクレスタ(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)で参戦。その前走は7着に敗れはしたが、当時の阪神コースの馬場状態は内有利な傾向のなか、同馬は道中13番手から直線では外から追い上げ、勝ち馬スターズオンアースからコンマ2秒の僅差まで迫った。

 それでも当日は人気薄確実で、馬券的妙味は十分といえる。オークスで穴をあけるようであれば、これからは「牝馬の吉田隼人」という新たな競馬の格言が誕生するかもしれない。

(文=ハイキック熊田)

<著者プロフィール>
 ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

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