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JRA武豊ウォーターナビレラ&桜花賞馬スターズオンアースは余裕の消し! 「7年前の異常」が攻略のカギ【オークス(G1)予想】

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 今回は22日に行われる第83回オークス(G1)を予想する。

 先週のヴィクトリアマイル(G1)の予想は個人的に自信があったのだが、◎レイパパレがまさかの生涯収支マイナス1億円くんこと霜降り明星の粗品ともろ被り……。案の定、と言っては失礼だが、レイパパレはスタートで躓き、川田将雅騎手が落馬寸前の不利。不幸な事故と思って忘れるしかないだろう。

 気を取り直してオークスの予想に入りたいが、まずは桜花賞組の精査から始めたい。

 今年の桜花賞は、内枠が圧倒的に有利な状況下で行われたレースだったため、着順はほぼ度外視したい。競馬には得てしてそういった特殊なレースがあるが、この結果を引きずると、その後も痛い目に遭い続ける。基本的には「そういうこともある」とあまり参考にしない方が良い。

 レッツゴードンキが勝った2015年の桜花賞などは、まさにその典型だろう。

 1000m通過が62.5秒という歴史的スローペースとなった結果、逃げたレッツゴードンキがそのまま4馬身差で圧勝。1番人気のルージュバックら後方勢は、ほぼ見せ場がないまま終わってしまった。

 無論、後方勢には情状酌量の余地があるが、その中でも注目すべきは後方というビハインドを跳ね返して上位に食い込んだ馬たちだ。代表的なのは13番手から追い込んで2着だったクルミナルだろう。オークスでは距離延長が嫌われて6番人気の低評価だったが、3着に好走している。

 また、このレースは2着から10着までが0.3秒差にひしめいた大接戦。当然、17番手から上がり最速で6着だったアンドリエッテや、15番手から上がり2位で7着だったキャットコインらも評価されてしかるべきだが、この2頭は当時後方から極端な競馬をする以外に戦い方がなかった。

 桜花賞が超スローペースだからといって、オークスがそうならないとは限らない。もともとスローペースになりがちなレースで、歴史的なスローでなくとも、瞬発力勝負になるなら、やはり位置取りは多少自在性があることが望ましい。

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サークルオブライフ

 以上を踏まえ、「◎」は6番サークルオブライフとする。

 2015年の桜花賞が極端に前に行った馬が有利なレースとするなら、今年の桜花賞は極端に内枠の馬が有利だった。実際に18頭を二分すると1~9番までの7頭が、上位1着から9着にランクイン。逆に10番から外枠は2頭しか顔を出すことができなかった。8枠16番から4着だったサークルオブライフは、その内の1頭である。

 ちなみに毎年のオークスでは桜花賞から800mの距離延長が注目されるが、距離の壁に泣く馬のパターンは意外に明白だ。1つは1400m以下に良績が集まっている馬、そしてもう1つがマイル戦を先行できるほどのスピードに偏った馬の2パターンである。

 つまり、マイル戦で中団より後ろから競馬できる馬については2400mをそれほど意識する必要はない。要は折り合いがつけば、同世代の2400mは大きな問題にならないということだ。無論、サークルオブライフは特に問題がない。余談だが、以上の理由で桜花賞2着のウォーターナビレラは消しとする。

 桜花賞は同じく8枠からのスタートだったナミュールとけん制し合って、必要以上に後方からの競馬になった。今回は3枠6番と恵まれた分、M.デムーロ騎手も勝ちに行くはずだ。

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ベルクレスタ

「〇」 は11番ベルクレスタだ。

 桜花賞で外枠から上位に食い込んだ残り1頭が、12番から7着だったベルクレスタである。枠が「◎」サークルオブライフより内だったこと。着順が下回ったことで2番手評価とした。アルテミスS(G3)2着にクイーンC(G3)3着と東京に良績があることもプラス。最近は後方からの競馬になりがちなのが気がかりだが、順当にいけば桜花賞以上の結果が待っているはずだ。

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アートハウス

「▲」は3番アートハウスだ。

 桜花賞組以外からのピックアップとなるが、実際にレッツゴードンキの2015年のオークスを制したのも、別路線組のミッキークイーンだった。忘れな草賞(L)1着からの臨戦過程は、この馬も共通する。川田騎手が桜花賞馬のスターズオンアースではなく、本馬に騎乗することからも注目を集めているが、「長距離輸送や東京コースなど、初物尽くしで課題は多い」と陣営からは慎重な声も聞かれているため評価を下げた。


「△」は8番ナミュールだ。

 レッツゴードンキが勝った桜花賞で1番人気だったのがルージュバック。クラシック開幕戦ではペースに泣いたが、2戦目のオークスで2着としっかり実力を示した。ナミュールも桜花賞では8枠18番の大外枠というビハインドに泣いたクチ。昨秋の赤松賞(1勝クラス)では、後の桜花賞馬スターズオンアースを相手に圧勝。同じ東京が舞台なら逆転があっても何ら不思議ではない。


 以下、4番ルージュエヴァイユ、9番エリカヴィータ、16番プレサージュリフトに印を回したい。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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