
エピカリス、ケンタッキーダービー断念。世代最強ダート馬が見据える未来とは……

28日、キャロットファームがUAEダービーを2着で終えたエピカリス(牡3歳、美浦/萩原清厩舎)の、米ケンタッキーダービー参戦を断念すると同社のHPで明らかにした。
これは検疫などの事情を考慮した結果だといい、また米3冠に参戦するならば6月10日のベルモントSになるとのこと。昨年デビューし、快進撃を続けていたエピカリスは今年から新設された「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のポイントレースで優勝を果たし、優先出走権を獲得していた。
昨年はラニがUAEダービーを制覇後、アメリカ3冠に挑戦。クラシックを中心に充実した3歳春の芝路線にくらべ、不遇とされるダート馬たちへ新たな道を示したと話題になっていた。
エピカリスのケンタッキーダービー辞退に対し、ネット上では「負けたとはいえ初海外で強い競馬したからもったいないな」「鞍上のルメール騎手も行きたがっていたのに」と、参戦見送りを投げてく声が上がる一方、「妥当な判断なのではないか」「UAEダービーで負けた時点でケンタッキーダービーを勝つことはできないだろう」とこの決定を納得している者に分かれているようだ。
「UAEダービーも地元馬であるサンダースノーに破れたものの、完全に互角の勝負。このまま日本の世代最強ダート馬がアメリカで奮闘する姿を見たいという人も多かったでしょうが、陣営はフル参戦ではなく、スポット参戦を決断したようですね。やはりわずか1カ月半でクラシック3戦を走り切るのは、馬にとって負担が大きい。また昨年参戦したラニが、3冠挑戦後の成績が振るわないという点も気になったのでは?」(競馬誌ライター)
米国ダート挑戦はひとまず先送りとなってしまったエピカリス。できることならばベルモントSを勝利し、UAEダート敗戦の屈辱を晴らしてもらいたいものだ。陣営もファンもそれを望んでいるのではないだろうか。
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