
JRA過去5世代で13頭がG1制覇! ジオグリフ、グランアレグリアも通ったスターホースへの「登竜門」6月の新馬戦は要注目!
競馬界では「ダービーは大晦日、その翌日が元旦」といわれることがある。日本ダービー(G1)が終わり3歳世代の頂点が決したのも束の間、早くも来年の日本ダービーへ向けた戦いが幕を開ける。
6月に入りいよいよ2歳新馬戦がスタート、今週末は計5レースが組まれている。土曜の東京では武豊騎手が「覚えておいて損のない」と素質を認めたエゾダイモン、中京ではサトノダイヤモンド産駒のデビュー1号となるダイヤモンドハンズといった、来年のダービー馬候補として注目されている馬が早くもデビューを迎える。
実は昨年の6月にデビューした現3歳世代の馬にはホープフルS(G1)を制したキラーアビリティ、皐月賞(G1)を制したジオグリフ、NHKマイルC(G1)を制したダノンスコーピオンといった3頭もの後のG1ホースが存在していた。
その他にもラブリイユアアイズ、スタニングローズ、アスクビクターモアといったG1で結果を残した馬や、今週末の安田記念(G1)に3歳馬ながら挑むセリフォスも昨年6月の新馬戦に出走していた馬であった。
このように現3歳世代の「6月デビュー組」からは多数の活躍馬が輩出されたが、それ以前の世代でも早期デビューの馬が多数活躍を果たしている。
早期デビューが必勝パターン
現3歳世代を含めて4世代分を遡ると、世代限定G1の勝ち馬は36頭存在するが、そのうちの大半を占める27頭もの馬が6月から9月初週にかけての「夏競馬」と呼ばれる時期にデビューした馬であった。さらにこの中の13頭が、6月の新馬戦でデビューを迎えている。
昨年のオークス(G1)を制したユーバーレーベン、無敗の4連勝で皐月賞を制したサートゥルナーリア、G1・6勝を挙げた怪物牝馬グランアレグリアといった後の名馬たちも、「6月デビュー組」からの出世馬だ。
近年では調教技術の進歩もあり、世代限定戦であっても高いレベルの完成度が要求されるようになりつつある。6月にデビュー可能な馬たちの多くが同世代の中でも仕上がりの早い馬たちであり、その完成度の高さや成長の早さが好成績に繋がっていると考えられる。
また、賞金面で余裕をもって重賞戦線を歩むことができる点も、早期デビューで勝利した馬の好成績に繋がっているといえる。馬場の高速化も相まって間隔を開けたローテーションが主流となりつつある中で、出走するレースの選択肢が増える点はクラシックロードを歩むうえで大きなアドバンテージだ。
当然ながら関係者もクラシック戦線で期待がもてる素質馬の早期デビューは意識をするはずで、結果的に期待馬が早期の新馬戦に集中していることも、近年の早期デビュー馬たちの好成績に繋がっていると思われる。
過去のデータや近年の傾向を踏まえれば、まさしく出世への「登竜門」ともいえる6月の新馬戦。今月デビューする新馬たちの中にも、後のG1馬や来年のダービー馬が存在するかもしれない。POGを楽しむ方はもちろん、そうでない方も後のスターホースに思いを馳せて、新馬戦を楽しんでいただきたい。
(文=エビせんべい佐藤)
<著者プロフィール>
98年生まれの現役大学院生。競馬好きの父の影響を受け、幼いころから某有名血統予想家の本を読んで育った。幸か不幸か、進学先の近くに競馬場があり、勉強そっちのけで競馬に没頭。当然のごとく留年した。現在は心を入れ替え、勉強も競馬も全力投球。いつの日か馬を買うのが夢。
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