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JRA 4連勝で安田記念(G1)制覇、モーリスの「元厩舎」無敗馬が屈腱炎発症……起死回生の「切り札」が痛恨の戦線離脱

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JRA 4連勝で安田記念(G1)制覇、モーリスの「元厩舎」無敗馬が屈腱炎発症……起死回生の「切り札」が痛恨の戦線離脱の画像1
競馬つらつらより

 今年3月の伏竜S(OP)を制し、デビューから無傷の3連勝を達成したデリカダ(牝3歳、栗東・吉田直弘厩舎)が、左前脚に屈腱炎を発症したことが分かった。全治には9ヶ月以上を要する見込みだという。

 父パイロ、祖母にTCK女王盃(G3)勝ち馬のラピッドオレンジを持つ同馬は、昨年10月の阪神ダート1800mでデビュー勝ち。続く1勝クラスも突破して見事にオープン入りを決めた。

 伏竜Sでは、後に兵庫チャンピオンシップ(G2)でも2着に入るノットゥルノや、1勝クラスを圧勝するペイシャエスら牡馬を抑えて堂々の優勝。ダート界に新たな女王候補の誕生を予感させた。

 既に選出されていた関東オークス(G2)には、南関東の牝馬2冠を達成しているスピーディキックも出走を予定。中央VS地方、2頭の頂上対決を楽しみにしていたファンが多かったのは言うまでもないだろう。

 今回の報せを受けて、SNSやネットの掲示板などには「今年1番の悲しいニュース」「関東オークスの大本命だったのに」「スピーディキックとの対戦が見たかった」など、多くのコメントが寄せられている。

 また、管理する吉田師にとってもデリカダの故障が無念であることは想像に難くない。

かつてはモーリスを手掛けた吉田調教師

 

 同師は2007年に厩舎を開業し、これまでJRA通算272勝をマーク。今年は先週終了時点で7勝を挙げており、関西リーディングの62位に付けているキャリア16年目の中堅トレーナーだ。

 開業の翌年にスーニがデビュー4連勝で全日本2歳優駿(G1)を制覇。12年には藤沢和雄厩舎から地方競馬を経て転厩してきたゴルトブリッツを見事に再生させ、帝王賞(G1)優勝に導くなど、その名を全国に知らしめている。

 そんな吉田師は2013年、後にG1を6勝する怪物モーリスと出会った。

 新馬戦をレコードで圧勝するなど、2歳時を3戦2勝で終えた同馬。だが翌春に勝ちきれないレースが続くと、白百合S(当時OP)3着の後、堀宣行厩舎への転厩が決まってしまう。

 同厩舎で覚醒を遂げたモーリスは、4連勝で安田記念(G1)を制覇するなど、その年の年度代表馬に輝いた。翌年も2000mの天皇賞・秋(G1)などを制し、香港C(G1)で有終の美を飾ったのは周知の通りである。

「タイミングなどもあったと思われますが、自厩舎では2勝止まりだったモーリスが年度代表馬にまで上り詰めてしまっただけに、吉田師にとっても思うところはあったでしょうね。

そのモーリスの活躍と反比例するかのように、吉田厩舎の成績も徐々に低迷しており、15年までは中央・地方あわせて18あった重賞勝利の数も、16年以降はわずか1に留まっています」(競馬誌ライター)

 そんなモーリス元トレーナーである吉田師の元に現れた久々の大物候補が、本馬デリカダである。

 今後は地方交流重賞での活躍はもちろんのこと、フェブラリーS(G1)などで厩舎初のJRA・G1制覇も期待できたかもしれない。まさに起死回生を狙える切り札のような存在だっただけに、痛恨の戦線離脱となりそうだ。

 ただ、怪我の度合としては軽~中程度であることから、今後は放牧へと出されて回復に専念し、復帰を目指していく予定とのこと。

 長期休養は避けられないものの、重症でなかったことだけは陣営にとっても不幸中の幸いといえるだろう。また来年以降、元気な姿で競馬場に戻ってきてくれることを願いたい。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
 キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

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