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【大阪杯(G1)回顧】武豊キタサンブラックが堂々の横綱相撲で初代王者に輝く! サトノダイヤモンドの待つ”頂上決戦”へ

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 ラスト600mを切ったところで、キタサンブラックの鞍上武豊騎手が股下から後方を確認すると、その直後に進出を開始。あっという間にロードヴァンドールを飲み込んで2番手に浮上すると、マルターズアポジーのリードも2馬身程度に縮まって最後の直線に突入した。

 武豊騎手の右ムチに応えるようにキタサンブラックが弾ける。手応え十分にマルターズアポジーを交わして先頭に躍り出ると、完全にレースの主導権を握った。

 それをマークしていたステファノスが必死に食い下がるも差が縮まらない。さらに後ろではサトノクラウンやヤマカツエースといったところが馬群から抜け出してきたが、とてもキタサンブラックに並びかけられるような勢いではなかった。

 まったく危なげない、まさに王者の走りだった。完勝劇だ。最後は武豊騎手が右ムチを天に掲げてゴール。その後、スタンドに向かってガッツポーズを見せてファンの大声援に応えた。

「勝てて本当にうれしいです。これだけの馬なので責任を感じていました。うれしい」

 レース後の勝利騎手インタビューで、そう素直に喜びを表現した武豊騎手。その充実した表情には、どこか安堵の色もあったようだ。

「馬はいい状態で、さらに強くなっていると思っていました。勝ててホッとしています。ある程度、展開の読みやすいメンバーだったので想定通りに行きました。勝負所で手応えが良かったので、後ろを待つこともないと判断して意識的にスパートしました。普通の馬なら少し早いですが、この馬なら押し切れると信じていました」

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