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川田将雅「単勝1倍台」自己ワースト記録更新の不名誉
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リーディングトップを独走する裏で、負の連鎖が止まらない……。
16日、小倉競馬場で行われた6Rの2歳新馬は、和田竜二騎手の2番人気タガノタントが優勝。新種牡馬ヤマカツエースの嬉しい産駒初勝利となった。
その一方で、単勝1.9倍の断然人気に支持された川田将雅騎手のタロントゥーズ(牡2、栗東・大久保龍志厩舎)は4着に敗れた。
舞台は違えどデビュー戦で川田騎手が跨るダイワメジャー産駒と言えば、昨年の朝日杯FS(G1)で2着したセリフォスと同じ。ノースヒルズの前田晋二オーナーが昨年のセレクトセールにて5280万円で落札した期待馬でもあったが、残念ながら初陣を飾ることは出来なかった。
8頭立ての芝1200mで行われたレース。7番枠から無難にスタートを決めたタロントゥーズは、道中で外目の3番手を追走する。
ややタイトなペースのなか、4コーナーにかけて鞍上が押し上げようとするも手応えが良くない。そのまま最後の直線に入ると、前にいた勝ち馬タガノタントと2着トールキンの2頭に大きく突き放され万事休す。
結局ゴールまで差を縮めることは出来ず、後ろから追い上げたペイシャフラワーにも交わされ3着内も外す格好となった。
「うーん、1週前の追い切りでも栗東坂路で好時計を出していましたから、ポテンシャルは高いと思っていただけに残念です。
勝ちタイム1分8秒8は小倉開催の2歳新馬では2番目に速い好タイムでしたが、タロントゥーズは4着とはいえ1分10秒1とやや時計を要しました。現時点ではスピード対応が課題となりそうで、条件を替えるなど次戦への工夫が必要かもしれません」(競馬誌ライター)
また、この敗戦は鞍上にとってもどうしても避けたかったのではないだろうか。
悲願のリーディング獲得へトップを独走する川田騎手だが、今回の敗戦で単勝1倍台の騎乗馬で「8連敗」を記録。6月にデビューした3億円ホース・ダノンザタイガーで2着に敗れて以来続く、負の連鎖を断ち切れないでいる。
さらに、これは2014年と2017年に自身が記録した「7連敗」の自己ワースト記録を更新してしまう不名誉な敗戦でもあった。単勝1倍台を背負うような馬は勝利が計算できるだけに、ここまで連敗が続いたことは大きな誤算だったはずだ。
余談ではあるが、現在JRAで記録されている単勝1倍台の連敗記録は「12連敗」が最高となっている。下記の通り、武豊騎手などのトップジョッキーも苦しんだ不名誉な記録だけに、川田騎手にとっては早期解決が急務といえるだろう。
■JRA現役騎手の「単勝1倍台」連敗記録
12連敗 田中勝春騎手
11連敗 武豊騎手、戸崎圭太騎手、木幡巧也騎手
10連敗 岩田康誠騎手
とはいえ、大本命の多くは川田騎手が乗るからこそ断然人気を背負うことも少なくない。もし他の騎手が騎乗していたなら、単勝1倍台になることはなかった可能性もある。
思わぬ誤算で連敗が続き、自己ワースト記録を更新してしまった川田騎手。悲願のリーディング獲得へ、まずはこの負の連鎖を断ち切りたいところだろう。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
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