雨の桜花賞(G1)でアノ「穴馬」が急浮上!? 20年ぶりの雨開催に陣営は「じゃんじゃん降ってほしい」と大歓迎!
前日の重馬場はもちろん、当日も雨予報とあって、かなり重い馬場での開催が濃厚となってきた今年の桜花賞(G1)。どうやら「重」もしくは「不良」での開催も充分にあり得そうな気配である。
本来なら4戦全勝と無敗のソウルスターリングで決まりだと思うが、述べるまでもなくその4戦はすべて良馬場での結果。圧倒的な能力と、母方に流れる欧州の血で克服可能という見方もあるが、果たして肝心の父フランケルが日本の重馬場に対してどうなのか。今年の3歳が初年度産駒の新種牡馬だけに、はっきりとは見えない。
無論、「不明」というだけだが、前日単勝1.2倍の馬だけに数少ない中での大きな不安要素ではある。
仮に重馬場以上に悪化して桜花賞が行われた場合、1997年に不良馬場で行われた桜花賞以来となる。その時に勝ったのはキョウエイマーチ。当時の2歳女王(旧3歳)メジロドーベルが4馬身ちぎられるという極端な結果だったが、果たして今回は……。
参考になりそうなのが、前日に同じ阪神のマイル戦で行われた阪神牝馬S(G2)だ。
小雨の中、重馬場で行われた今年の阪神牝馬S。勝ったのはディープインパクト産駒のミッキークイーンだが、これは重馬場適性云々よりもむしろ能力の差だろう。ただ、着目したいのが「マイルがやや短い馬」であるということ。
無論、昨年のこのレースでの2着やヴィクトリアマイル(G1)でも2着しているように、決してマイルが守備範囲外というわけはない。だが、昨年の有馬記念(G1)でサトノダイヤモンドから0.4秒差の5着に好走したように、本領はオークス、秋華賞勝ちのある中距離以上の馬。
最後のゴール前で各馬止まったところを豪快に差し切ったように、重馬場でよりスタミナが必要な状況が追い風になったともいえる。
となると、浮上してくるのはマイルで圧倒的な強さを誇っているソウルスターリングよりも、むしろ戦前から「マイルがやや短い」といわれながらも、高いレベルでマイルをこなせているアドマイヤミヤビやリスグラシューが浮上してくる。
また、前走の重馬場で行われた飛鳥S(1600万下)を3馬身差で圧勝していたアドマイヤリードが2着したことや、重馬場のローズS(G2)でシンハライトとハナ差の競馬をしたクロコスミアが4着したことなど、やはり「重馬場以上で実績を持っていた馬」には要注意。
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