
ソウルスターリングはオークスへ! 距離延長で雪辱なるか?

9日に行われた桜花賞(G1)は、4戦全勝、単勝1.4倍に推された2歳女王ソウルスターリング(牝3歳、美浦・藤澤和雄厩舎)が3着に敗れ、単勝40.8倍の8番人気レーヌミノルが勝つ波乱の決着となった。
2010年のアパハネ、12年のジェンティルドンナらに続いて、牝馬三冠すら狙えるといわれた有力馬のまさかの敗退。多くの競馬ファンが予期してない結末を向かえ、ネット上では嘆き節や騎手を責めるかのような批判めいた声すらもあがった。それもすべては期待の高さゆえだった。
だが、いつまでも敗戦のショックを引きずるわけにもいかない。すでにソウルスターリング陣営は未来を見据えているようだ。同馬の次走は5月21日に開催されるオークス(G1)を予定していると、「スポーツ報知」が伝えている。
取材を受けた同馬を管理する藤沢和調教師は、体調が良好だったらとしながらも「オークスに行こうと思っている」と次の目標を口にした。また今後は、稍重馬場でのレースを終えた同馬を気づかい「馬が元気だったら、金曜日(14日)前後に牧場へ返そうかと思っている」と説明。休養に出すことを示唆した。
「昨年、桜花賞で1番人気だったメジャーエンブレムは4着に終わった後、2400mと距離が伸びるオークスではなく、NHKマイルC(G1)へ出走しました。ソウルスターリングも、もしかするとこの道を選択するかと思われていましたが、このまま牝馬クラシックの王道を進むようですね。1800m以上の距離を走ったことがない同馬がどのような走りをするのかは未知数ですが、雪辱を晴らすため、世代最強牝馬の称号を取り戻すためにも、次走には相当力を入れてくることが予想されます」(競馬誌ライター)
ソウルスターリングが頭一つ抜けた実力を秘めているといわれていたものの、伏兵が第1戦を制したため混沌とする今年の3歳牝馬クラシック戦線。世代最強牝馬の称号はどの馬に与えられることになるのだろうか。
PICK UP
Ranking
11:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 三浦皇成×ノースヒルズの「大物候補」がデビュー戦完勝! 出世レース快勝も「無念」の長期休養…元クラシック候補の“忘れ物”回収なるか
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- 引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?