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【桜花賞(G1)回顧】女王ソウルスターリングついに敗れる!波乱の桜花賞を制したのは、昨年「2cm差」に泣いた池添謙一騎手のレーヌミノル!

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ikezoe0108xsgj.jpg池添謙一騎手(TEAM GRIPより)

 曇り空を割るように、池添謙一騎手の人差し指が力強く上がった。

 9日、阪神競馬場で行われた第77回桜花賞(G1)。戦前から「ハイレベル世代」と謳われ、大きな注目が集まったレースに名牝の階段を上る17頭の若駒が顔を揃えた。

 4戦全勝の2歳女王ソウルスターリングは単勝1.4倍という抜けた1番人気に支持され、クイーンC(G3)を勝ったアドマイヤミヤビが5.1倍で続く。以下は巻き返しに燃えるリスグラシュー、突如現れた新星ミスパンテール、もう1頭のフランケル産駒ミスエルテに人気が集まったが、伏兵陣にも実力馬が数多く揃う興味深い一戦となった。

 大きな出遅れのないまずまず揃ったスタート。勢いよくベルカプリがハナをうかがったが、外から逃げ宣言をしていたカワキタエンカが各馬を制して先頭に。直後にヴゼットジョリー、ショーウェイ、ベルカプリが続き、レーヌミノル、ミスエルテ、ジューヌエコールといったところが好位集団を形成。

 注目のソウルスターリングはいつもより後方の中団からの競馬となり、それをリスグラシューがぴったりとマーク。ダッシュのつかなかったアドマイヤミヤビは、カラクレナイとともに後方からのレースとなった。

 1000m通過は58.3秒。稍重の馬場ながら昨年の59.1秒を上回るペース。ただし、これはカワキタエンカが飛ばしていった時計。後続を5馬身ほど突き放していたことから、実質は59秒に近いペースだったとみられる。

 そのカワキタエンカが先頭のまま最後の直線に。リードはほぼなくなっており、ヴゼットジョリーが2番手から襲い掛かるが、それよりもはるかに優れた勢いで先頭集団を飲み込んだのが、直後を追走していたレーヌミノルだった。

 ラスト200mを切って力強く先頭に躍り出ると、池添騎手の激しいアクションに応えて渾身の伸び脚を見せるレーヌミノル。ソウルスターリングも必死に食い下がるが、なかなか差が縮まらない。

 すると、そこに武豊騎手のリスグラシューが強襲。ソウルスターリングを交わして先頭に迫るが、なんとかレーヌミノルがしのぎ切ってゴール。池添騎手は左手でガッツポーズの直後、人差し指を天にかざして喜びを爆発させた。

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