「暑さ嫌い」C.ルメールの新潟参戦はガチモード!? 勝ち負け期待の1頭はコレ

約1ヵ月少々の夏休みを終えたC.ルメール騎手が、今週末から日本のターフに復帰する。
ルメール騎手といえば、昨年まで5年連続で全国リーディングを獲得している名手だが、今年はいつもと様子が違う。
JRAに移籍した2015年からは毎年多くの重賞勝ちを収めていたものの、今年はオークス(G1)をスターズオンアースで勝利したのみ。全国リーディングでも63勝の5位に留まり、里帰りしている間、首位を走る川田将雅騎手(95勝)に大きな差をつけられている。
新潟参戦はガチモード!?
そのため帰国早々からエンジン全開といきたいルメール騎手だが、今週末は札幌ではなく新潟で騎乗予定。同騎手は暑さを苦手としているため、本来であれば夏季は徹底的に北海道を主戦場にしているものの、それでも新潟に出向くという事はそれなりの理由があるはずだ。
思い返せば、昨夏唯一新潟へ遠征したのは、新潟2歳S(G3)で1番人気に推されたアライバルに騎乗するためでもあった。今週は札幌で重賞がないにしても、新潟開催の新馬や重賞で勝負になると踏んでの参戦だろう。14日の関屋記念(G3)に出走するスカイグルーヴをはじめ、他にも期待のラインナップが控えている。
なかでも、同日の新潟芝1800mの新馬戦でデビューするサスツルギ(牡2、美浦・木村哲也厩舎)は注目したい一頭である。
父ハーツクライ×母スノーパインという血統で、半兄にスプリンターズS(G1)を勝ったタワーオブロンドン、いとこに皐月賞馬ディーマジェスティがいる良血。陣営も「いいフットワークをしている」と評価は上々だ。
兄タワーオブロンドンは主戦だったルメール騎手とのコンビで、2歳時から京王杯2歳S(G2)を勝って朝日杯フューチュリティS(G1)でも3着に好走。早い時期から頭角を現していただけに、弟サスツルギへの期待も初戦から当然高まる。
また管理する木村厩舎とルメール騎手のコンビといえば、皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)でいずれも2着したイクイノックスがファンの記憶には新しいだろうか。
同馬は、秋は菊花賞(G1)ではなく天皇賞・秋(G1)へ向かうため、クラシック制覇は叶わないままとなったが、ルメール騎手にとっては来年こそ同厩舎のサスツルギでリベンジを果たしたいところだろう。
愛しの北海道を諦め、新潟参戦でガチモードが窺えるルメール騎手。良血2歳馬とまずは初戦をクリアできるか。
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