
JRA松山弘平「秋のG1狩り」へ準備万端!? ガイアフォース、デアリングタクトだけじゃない…3日間開催でゲットした「未来の大物」たち

19日、中山競馬場で行われた菊花賞トライアル・セントライト記念(G2)は3番人気のガイアフォース(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が勝利。デビュー戦でダービー馬ドウデュースとクビ差の接戦を演じた「遅咲きの大器」が、G1制覇へ大きく前進した。
「上位人気馬を見る形で進めてねじ伏せにいきましたが、最後までよく頑張ってくれました」
レース後、鞍上の松山弘平騎手がそう振り返った通り、まさに真っ向勝負だった。13頭立て芝2200mのレースで、先に抜け出したのは1番人気のアスクビクターモア。それをマークするかのようにガイアフォースが一騎打ちに持ち込むと、最後はアタマ差だけ退けた。
「相手のアスクビクターモアは、今春のダービー3着馬。松山騎手としても『ここで勝てないようではG1を戦えない』と言わんばかりの真っ向勝負でした。これで賞金を大きく上積みできましたし、トライアルとはいえ、ダービー3着馬を真正面からねじ伏せた意味は大きいですよ。
今年の菊花賞は春のクラシック上位陣が不在で混戦模様と言われていますが、まずはこの馬が主役の一角になったと思います」(競馬記者)
3日間開催でゲットした「未来の大物」たち
また、鞍上の松山騎手にとって、この3日間は非常に大きな収穫となったはずだ。
土曜日は未勝利に終わるなど、全体の勝ち星は4勝。リーディング上位の松山騎手からすればまずまずと言ったところだろう。しかし、冒頭のガイアフォースによるセントライト記念(G2)勝利を含め、この4勝の「中身」が極めて濃い。
まずは日曜の新馬戦を制したハーツコンチェルト(牡2歳、美浦・武井亮厩舎)だ。
「向正面でペースが落ち着いた時にポジションを上げましたが、馬がそれを理解していて、上手く溜めをつくることができました」
11頭立て芝2000mでデビューしたハーツコンチェルトは、1000m通過63.2秒のペースが遅いと見るや、早めの進出を開始。4コーナーで先頭に並びかけると、最後の直線はまさに独壇場だった。松山騎手のムチに鋭く反応すると、一気に後続を突き放して独走。最後は2着馬に8馬身差をつけるド派手なデビューを飾っている。
レース後、松山騎手が「今の段階でこれだけのパフォーマンス。ポテンシャルの高い馬で、これから楽しみです」と賛辞を惜しまないのも当然か。次走は出世レースの東京スポーツ杯2歳S(G2)を予定しており、クラシックの王道を歩む存在になりそうだ。
納屋橋S(3勝クラス)を勝ち切ったママコチャ(牝3歳、栗東・池江泰寿厩舎)も大きな勝利だった。
「ハナに行こうと思えば行けたのですが、しっかり溜めを作る競馬がしたかった。しっかり伸びてくれましたし、強い馬です」
13頭立て芝1600mに出走したママコチャは、持ち前のスタートの良さから好位に取りつくと、最後の直線では逃げるヴィルヘルムを最内からかわして先頭に。最後はアヴェラーレの猛追を振り切って3連勝を挙げている。
本馬は、白毛のアイドルとして活躍するソダシの妹としてデビューから注目を浴びてきた存在。ファンタジーS(G3)3着やエルフィンS(L)2着など、クラシック出走にはあと一歩及ばなかったが、ここに来て3連勝で一気のオープン入りを決めた。
「これからがある馬ですし、非常に楽しみです」と松山騎手。姉と同じく先行力が武器で、マイル前後に高い適性がありそうだ。今後は、大きな舞台で姉妹対決が見られるかもしれない。
日曜にインパクト十分の2勝を挙げた松山騎手だが、この日の新馬戦を勝ったヒップホップソウル(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎)も非凡な能力を持っていそうだ。
「良いスピードがあって能力も高い。乗りやすい馬ですし、途中から上がっていっても溜めが利いていました」
12頭立て芝1600mでデビューしたヒップホップソウルだったが、スタートで出遅れるアクシデント。一時は最後方を追走していたが、そこからの走りはまさに圧巻だった。外々を回って徐々にポジションを上げていくと、残り800mを切ったところで一気に加速。先頭集団に並びかけて最後の直線を迎えると、スッと後続を突き放した。
松山騎手が「追われてからの反応がいいですね。強い競馬でした」と称賛したレースは、結局4馬身差の圧勝劇。祖母がG1・2勝のダンスインザムードという良血馬が、スケール十分の走りを披露した。次走は未定だが、こちらも牝馬クラシックの王道を歩めるだけの実力がありそうだ。
「松山騎手にとっては充実した3日間開催だったのではないでしょうか。セントライト記念のガイアフォースはもちろんのこと。ママコチャもまだ3歳ですし、今後マイルの重賞戦線で面白い存在になりそうです。
新馬戦を勝ったハーツコンチェルトとヒップホップソウルは、ちょうど牡馬と牝馬ですし、そのまま来年のクラシックを戦うパートナーになってもおかしくないほどの大器だと思います。『中日スポーツ』さんで連載している来週のコラムが楽しみですね(笑)」(競馬記者)
「ケガがありましたが、陣営が立て直して、素晴らしい状態で出走することができたのが一番です。『今後もこの馬と一緒に歩んでいきたい』と思わせてくれるパフォーマンスでした」
セントライト記念のレース後、そうガイアフォース陣営に賛辞を贈った松山騎手。この人柄の良さこそ、この騎手「最大の武器」と言えるかもしれない。
今週25日のオールカマー(G2)には、いよいよ最愛のパートナー・デアリングタクトが始動戦を迎える。深まる秋のG1戦線へ、この3日間開催で大きな収穫を得た松山騎手だが、今週末も主役の座を譲る気はない。
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