GJ > 競馬ニュース > モーリス香港完勝! 世界的名馬へ
NEW

【香港チャンピオンズマイル(G1)】モーリス完勝!圧倒的な強さを誇る世界的名馬は、今後どこへ向かうのか

【この記事のキーワード】, ,
morisu.jpgモーリス(競馬つらつらより)

 圧倒的な強さだった。やはり、モーリスはモーリスだった。

 5月1日に香港のシャティン競馬場で開催された第16回のチャンピオンズマイル(G1)。戦前から「ベストコンディションではない」といわれ、先週のクイーンエリザベス2世C(G1)の”日本馬全滅劇”もあり、一部では不安説も囁かれていた一戦だったが、そんなことは昨年の年度代表馬モーリスには、まったく関係なかったようだ。

 レースは昨年の香港マイルで6着だったビューティーフレームがハナを切る展開で、前走G2で2着だったリワーディングヒーローがそれに続く形。3番手に今年待望の初G1勝利を飾ったコンテントメント。6番ゲートから発進したモーリスは好位の4番手につけた。

 レースは、前半の3ハロンが約36秒というスローペース。隊列に大きな変化もないまま、各馬が3コーナーに差し掛かる。淡々と進むレースの中で、急激にペースが上がったのは4コーナーを回って最後の直線に入ったところだった。

 ここまで単騎の逃げに成功し、粘り込みを図るビューティーフレーム。そこに、直後につけていたコンテントメントが襲い掛かる。だが、そのすぐ後ろにいたモーリスが、他馬とはまったく違う手応えのまま、一気に先頭に躍り出た。

 ビューティーフレームを競り落としたコンテントメントも必死に食い下がるが、突き抜けたモーリスとの差は開くばかり。悠然と先頭を走るモーリスは、あっという間に他馬を置き去りにし、最後は鞍上のJ・モレイラ騎手が手綱を緩めてのゴールだった。

 好位4番手から直線早々に抜け出し、最後は流してのゴール。まさに他のライバルとは次元の違う走りを見せつけたモーリスの走りは、昨年からさらに一段成長したようにも見えた。

 完全アウェイとなる海外G1レースでありながら、まったく危なげない驚愕の走り。最も興奮していたのは「今まで私が乗った馬の中でも最高」と、その強さを肌で感じたモレイラ騎手だったのではないだろうか。派手なガッツポーズと共に喜びを露わにしていた。

 これでモーリスは海外G1の2連勝を含めた7連勝。今や、日本だけでなく世界が認めざるを得ない実力馬となった。

 果たしてこの世界的名マイラーは、これからどこへ向かうのか。順当に安田記念(G1)の連覇に挑むのか、それとも春のグランプリ宝塚記念(G1)で距離の限界に挑戦するのか。それとも、さらなる強敵を求めて世界のマイル路線を転戦するのか――。

 いずれにせよ、この破竹の快進撃がどこまでも続くことを祈りたい。すでに日本競馬の歴史的な名馬となったモーリスの進む道に、全世界が注目している。

【香港チャンピオンズマイル(G1)】モーリス完勝!圧倒的な強さを誇る世界的名馬は、今後どこへ向かうのかのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
  2. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  3. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  4. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  5. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  6. 【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
  7. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  8. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  9. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  10. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客