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【サウジアラビアRC(G3)予想】ノッキングポイントは止むなしも、激走を予感させる穴馬をピックアップ

【サウジアラビアRC(G3)予想】レース傾向が堅く、少頭数で堅く決まる予感。ノッキングポイントは止むなしの本命も、激走を予感させる穴馬をピックアップの画像1

 今回は秋の2歳重賞のトップを飾るサウジアラビアRC(G3)を予想していく。

 先週の振り返り。まずシリウスS(G3)だが、◎ジュンライトボルトが勝利し、2着も▲ハピまでは良かったのだが、3着がノーマークのオーヴェルニュ。いや、予想を書く段階で検討はしていた。なぜか中京ダート1800mと1900mの重賞だけは好走していることを発見したからだ。ただ、馬場が悪いときに好走するケースが多いので「足抜きのいいときに好走するんだな」と外してしまったのだ。そこそこ配当もついていただけに、もったいないことをした。

 スプリンターズS(G1)は1番人気が鉄板だと信じた結果が14着大敗。可もなく不可もなかったウインマーベルだけが2着に入って、3着は仕上がり不足が伝わっていたナランフレグ、1着はジャンダルムと完敗。ジャンダルムも中山巧者なのはわかっていたので一度は検討したのだが、7歳馬不利というデータで外してしまった。

 予想に戻ろう。

 このサウジアラビアRCは創設されてまだ8年なので、過去8年馬券に絡んだ24頭の前走データしかないが、2歳重賞だけにそれほど前走にバリエーションはない。
新馬戦 14頭
未勝利戦 6頭
新潟2歳S 2頭
札幌2歳S、コスモス賞(OP) 各1頭
となっている。わずかだが夏の重賞やオープン戦の経験馬も入っており、格上のレースに出走していた馬は軽視しない方がいいだろう。基本的には前走の内容を重視してピックアップする形になろう。

 続いて人気順の成績を見てみる。
1番人気 3-3-1-1
2番人気 1-4-1-2
3番人気 2-0-3-3
4~6番人気 2-0-2-20
7~9番人気 0-1-1-19
10番人気以下 0-0-0-16
となっている。少なくとも1番人気は創設以来馬券圏外に飛んだのはわずか1回。しかもそれは現在の名称になる前の14年のレースのことなので、実質的には1番人気が鉄板と考えてもいいだろう。上位人気が安定して走っており、中穴以下の人気薄はほとんど出番がないように見える。


 これを踏まえて「◎」は本命視されているが、5番ノッキングポイントとする。

 前走は6月の東京1600m新馬戦。中団から競馬を進め、直線で逃げ粘る馬をあっさり交わしてそのまま突き放し、3馬身差の完勝で飾った。

 人気馬を素直に本命視するのは正直なところ忸怩たるものがあるのだが、東京マイルの新馬戦で1分35秒台を出して勝ったのは能力値が高いと見るべきだろう。加えて血統面でも祖母、母ともに重賞勝ち馬。祖母の姉にはシンコウラブリイがいるほか、近親に今年のフィリーズレビュー(G2)を勝ったサブライムアンセムがいるなど、活躍馬が多く出ている活気ある血脈。

 レース・血統どちらも申し分ないとなると、判断材料がこれしかない2歳重賞では敢えて逆らうことがハズレにつながってしまう。陣営からは夏の成長分がやや物足りないとのコメントもあるが、状態はすこぶる良好のようだ。先週のスプリンターズSで痛い目に遭ったが過去1番人気が鉄板とも言える成績を残しているデータもあり、ここは本命視せざるを得ない。


「○」も人気サイドで申し訳ないが8番シルヴァーデュークを挙げる。

 前走は7月の新潟1800m未勝利戦。好スタートを切って前目からの競馬。好位置で先行馬を眺めながら、直線で一気に抜け出し2馬身半差をつけて勝利した。

 小倉のデビュー戦では中団から良い脚で上がってきたものの、さらに後ろにいた馬に交わされて3着に終わったが、この新馬戦と未勝利戦ともに1分50秒を切るタイムで走破している。2歳戦の1800mだと1分50秒台が当たり前だが、それより速いタイムで2走できているのは、やはり能力値が高いのだろう。

 こちらも血統面では近親に05年の桜花賞馬ラインクラフトやダートで活躍したアドマイヤロイヤルがおり、それなりの裏付けがある。陣営からはデキの良さとコース替わりで広いコースに替わるのが歓迎として、自信ありげなコメントが出ている。◎同様2歳戦で判断できるファクターが優秀なだけに、予想としては実につまらないが致し方ない。

「▲」は多少穴っぽいところで1番グラニットを推す。

 前走は新潟2歳S(G3)。前目につけて競馬を進めたが、差し優勢の馬場で直線伸びきれず6着に敗れた。

 6月の東京マイルでデビューし、このときは3番手からの競馬でそのまま粘って3着に入り、最低人気で3連単308万馬券を演出。続く7月福島の1800m未勝利戦は逃げ切り勝ちと、できれば前で競馬したい馬。前走は差し優勢の馬場が味方しなかったが、今回のレース自体は前残りした馬が馬券に絡む傾向がある。

 他にもハナを主張したい馬はいるが、本馬はハナにはこだわらずに競馬できそうなので、前を見る競馬で残ることができるのではないかと見て押さえておきたい。


「△」も多少穴っぽい4番マイネルケレリウスとする。

 前走は6月東京マイルの新馬戦で、好位につける競馬から直線前で叩き合いになっている2頭を外から差し切って勝利している。

 勝ち時計が1分36秒1と35秒台に近い時計をマークしており、後ろから差す競馬で勝ったことも考えると、少なくとも並みの馬ではないと見るべきだろう。血統面でも母は重賞勝ち馬で、近親に天皇賞・春(G1)を勝ったマイネルキッツがいる血脈。兄姉に活躍馬はいないが、新馬戦を勝った初めての産駒ということで、この血統の本領発揮という可能性がある。◎や○ほど強くは推せないが押さえる価値はあるとみた。


 人気サイドでは7番ドルチェモアを切り。

 前走は8月の札幌1500m新馬戦。好スタートを切ってそのままハナに立ち、直線でも脚色が衰えないまま後続に3馬身差をつけて逃げ切った。

 1番人気に応えてあっさり勝った感のある新馬戦だが、だいぶ脚が上がった中で走ったものと見られる。勝ち時計も1分32秒2とマイル戦なら優秀な時計だが、1500mとなるとごく平凡なもの。ただ、勝ち方が逃げ切りで3馬身差の完勝ということで派手だったため、評価が上がっているものと考える。

 血統的には母が桜花賞馬アユサンということで、メンバーの中でも強い血統背景を持っていると言えるが、このアユサンの産駒に活躍馬が出ておらず、もうひとつ決定打に欠けるところ。

 人気の割に推す要素が見当たらないということで、ここは切って見送りたい。

 ということで、今回は1番、4番、5番、8番の4頭で3連複BOX4点勝負としたい。人気必至の馬と中穴馬を2頭ずつ押さえたということで、組み合わせ次第では意外な配当にありつけるかも知れない。

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