ディアドラ妹や「5億円ホース弟」も一刀両断!「ミッキー」復権へ新星登場

9日、東京競馬場で行われた5Rの2歳新馬は、戸崎圭太騎手のミッキーカプチーノ(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。嬉しいデビュー勝ちを決めた。
下馬評では、秋華賞(G1)や海外G1を制したディアドラを姉に持つ良血フリームファクシが1番人気。2番人気には3年前のセレクトセールにて約5億円で取引されたリアドの弟サトノトルネードが続き、ミッキーカプチーノは3番人気の評価だった。
スタート前にナンヨーノサラやロンギングタイムがゲート入りを嫌い、発走が5分ほど遅れた15頭立て芝2000mのレース。1番枠でゲート入りが早かったミッキーカプチーノは、ゲート内で長らく待たされてしまったが「そんなことはお構いなし」と言わんばかりの好スタートを決めると、道中では内目の3、4番手を追走。
最後の直線では上がり最速33秒7の末脚を繰り出し、逃げ切りを図ろうとしたフリームファクシを外から捻じ伏せるように差し切った。
「(鞍上の)戸崎騎手が『返し馬で元気なところを見せていた』と振り返っていた通り、レース前から幼い面を見せていただけに初戦からはどうかなと思って見ていましたが、杞憂に終わりました。
直線ではジョッキーが鞭を入れてなかったように見えましたし、着差以上の完勝だったと思います。鞍上も『まだ遊びながら走っている』とコメントしていましたから、今後の伸びしろも十分期待できるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
内容は然ることながら、その走破タイムも秀逸だった。
勝ちタイムの2分1秒1は、ここ30年を振り返っても、東京・芝2000mで行われた新馬戦では最速の時計。2位(2分1秒3)のダノンベルーガは共同通信杯(G3)を制し、3位(2分1秒4)のスカイグルーヴは京王杯スプリングC(G2)2着を含め重賞で3度の好走があるように、ミッキーカプチーノにはすでに重賞級のポテンシャルが窺える。
「ミッキー」復権へ新星登場
また、同馬を所有する野田みづきオーナーにとっては、待望の救世主候補が現れたといっていいかもしれない。
冠名「ミッキー」で知られる野田氏。過去にはマイルG1・2勝のミッキーアイルや牝馬2冠を達成したミッキークイーン、宝塚記念(G1)を勝ったミッキーロケットなどG1馬を所有した名オーナーである。
そんな野田氏だが、近年の重賞では勝利がない。上述したミッキーアイルが活躍し始めた2014年から毎年のように重賞勝利をあげていたものの、最近では2020年の日経賞(G2)をミッキースワローで勝利したのを最後に戴冠から遠ざかっている。
先月の京成杯AH(G3)では、ミッキーブリランテが2年ぶりの重賞制覇まであと一歩のところに迫ったが、ゴール前でファルコニアに交わされ惜しくも2着。かつてG1戦線を大いに盛り上げた野田氏も、気づけば重賞25連敗と目立った活躍馬が出ていない状況だ。
そんな中、大物候補の誕生は喜ばしい限りだろう。野田氏に久しぶりの重賞勝利をもたらすのは、このミッキーカプチーノなのかもしれない。
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