
武豊に「二刀流」の新相棒登場!?「森厩舎っぽくない」マル外馬で好タイム発進!
9日、阪神3Rの新馬戦(ダート1400m)でエコロアレス(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)が勝利した。
武豊騎手が「スピードがあるので楽に先手を取れた」と話したように、ゲートはやや出負けしたもののスピードの違いでスムーズにハナへ立ち、道中は折り合いもぴったり。楽な手応えで直線を迎えると、後続には最後まで並びかけることすら許さない大楽勝。2着馬を5馬身、3着馬を12馬身千切り捨てた。
その着差もさることながら、直線は“ノーステッキ”で、まだまだ余裕があるように見えた。まずは上々のデビュー戦になったと言えるだろう。
「エコロアレスの勝ちタイム1:25:1は阪神ダート1400mの2歳新馬戦としては“歴代3位タイ”の好タイムです。森厩舎の所属馬らしく、栗東坂路で好時計を連発していましたが、その数字に違わぬパフォーマンスを見せてくれましたね」(競馬誌ライター)
「二刀流」の新相棒登場!?
そんなエコロアレスの父Unifiedはこれが産駒の日本初出走初勝利となった。Unified自身は2018年供用開始と種牡馬実績は浅いが、その父Candy Rideは米年度代表馬ガンランナーを出しているトップサイアーだ。バリバリの米ダート血統ということで、デビュー戦はダートのレースを選択したが、今後は芝路線との“二刀流”も期待できそうだ。
「今回走った阪神ダート1400mは芝スタート。ゲートの出方自体は速くなかったですが、すぐにスピードに乗った走りを見ると芝も走れるのではないでしょうか。レース後には森調教師も『ダートでも芝でも走れそうですね』とコメントしており、今後はどちらの路線に矛先を向けていくか注目ですね」(同)
武騎手が騎乗したマル外の芝・ダート兼用馬というと真っ先にクロフネが思い浮かぶが、同馬は芝でG1勝ちした後にダートへ挑戦した。今年のフェブラリーS(G1)3着の娘ソダシも同様である。
一方でダートデビューから後に芝・ダート両方でG1を勝った馬にはアグネスデジタル、イーグルカフェ、アドマイヤドンの3頭がいる。いずれも今のエコロアレスと比較するには大きすぎる存在だが、これからの活躍次第といったところだろう。
ちなみにエコロアレスの性格だが、『ラジオNIKKEI』の取材に武騎手は「森厩舎っぽくなくて真面目です(笑)」と答えている。これは極度のササリ癖が関係者を悩ませたエアシャカールあたりを念頭に置いた発言だろうか……。そのエアシャカールやシーキングザパール、近年ではマテラスカイで世界を股にかけ活躍してきた武騎手と森厩舎のコンビ。その一角に“優等生な二刀流”が加われるか注目だ。
PICK UP
Ranking
11:30更新【京都大賞典(G2)予想】「雨予報」だからこそ「重馬場の鬼」ディープボンドほか道悪巧者の穴馬まで押さえて高配当狙い
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- サリオスの可能性奪った厩舎にファン不満…残念過ぎた期待度MAXからの不戦敗