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C.デムーロ「予行演習」ズバリ!必然のエリザベス女王杯(G1)大外ブン回し制覇!

C.デムーロ「予行演習」ズバリ!必然のエリザベス女王杯(G1)大外ブン回し制覇!の画像1
C.デムーロ騎手 撮影:Ruriko.I

 13日、阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)は良血ジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が最後の直線で力強く抜け出して勝利。オールカマー(G2)に続く重賞連勝で、初のG1タイトルを獲得した。

 レースは1枠2番を利してローザノワールがハナを切ると、外国馬のマジカルラグーンが2番手。スタニングローズやデアリングタクトらの人気馬は先行集団を前に見る展開となった。最初のコーナーまでにすんなり隊列が決まると、1000m通過は60秒3というG1らしいタイトなペースで流れた。

 その後、さらにペースアップしたのは、11秒台のラップを刻んだ3コーナー過ぎ。後続集団が追い上げを図ったが、このとき脚色が良かったのは外々を通った馬だった。終わってみれば2ケタ馬番の各馬が掲示板を独占。結果的にインを走った馬が馬群に沈む結果となった。

「当日の雨が馬場傾向を一変させましたね。前日のデイリー杯2歳S(G2)をオールパルフェが逃げ切ったように、良馬場で開催された土曜は逃げ・先行馬がほぼそのまま残る傾向でした。

ところがこの日は4Rから稍重に、7Rからは重になり、レースが進むにつれて差し馬が届く馬場へと変貌。これを見事に活かしたのが、ジェラルディーナに騎乗していたC.デムーロ騎手です。

今回の来日では勝利数こそまずまず稼いでいるものの、重賞レースでは5回の騎乗全てが馬券圏外と苦戦中でした。ところが、エリザベス女王杯に関しては直前に騎乗していた2鞍にG1制覇の布石があったように思います」(競馬記者)

C.デムーロ騎手「予行演習」ズバリ!

 記者がいう事前の2鞍とは、当日8Rの2勝クラス(芝2200m)と9Rの黄菊賞(2歳1勝クラス、芝2000m)のことだ。

 C.デムーロ騎手は8Rで2番人気のブラックシールドに騎乗。終始インの好位4~5番手を追走したが、直線伸びきれず3着に敗れた。

 続く9Rでは1番人気のセブンマジシャンに騎乗。8枠8番の外枠から終始外を回る競馬となったが、直線で末脚を伸ばして勝利した。

「8Rはエリザベス女王杯と同じ内回りの2200mで行われました。C.デムーロ騎手はここで内目の馬場が伸びないことを把握できたと思います。逆に9Rでは外々を通り、馬場の状態を確認するような騎乗。うってつけの予行演習になったのではないでしょうか」(同)

 この騎乗には元騎手の安藤勝己氏も、自身のTwitterで「クリスチャン(・デムーロ騎手)が最後まで馬場のいい所を選んで」とコメント。馬場読みがズバリはまったことも勝因の一つだったという見解を示している。

 また、安藤氏はジェラルディーナにも言及。「テンションは相変わらずやったけど、前走とは真逆の競馬で勝っとるで、素質が完全に開花した」と、勝因は馬場の恩恵だけではなかったことも付け加えている。

 ジェラルディーナは、父モーリス、母ジェンティルドンナという血統背景もあって、デビュー前から「13冠ベビー」と呼ばれてきた。次走はまだわからないが、両親はともに勢いに乗ると止まらないタイプだっただけに今後の走りにも期待できそうだ。遅咲きの良血馬がいよいよ本格化の時を迎えた。

中川大河

中川大河

競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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