GJ > 競馬ニュース > 「低レベル」濃厚のジャパンCにガッカリ感…有力馬続々回避も唯一救われた朗報
NEW

「低レベル」濃厚のジャパンCにガッカリ感…有力馬続々回避も唯一救われた朗報

「低レベル」濃厚のジャパンCにガッカリ感…有力馬続々回避も唯一救われた朗報

 先月の天皇賞・秋(G1)を制した3歳馬イクイノックスジャパンC(G1)参戦も噂されたが、次走は有馬記念(G1)に向かう事が分かった。11日に同馬が所属するシルクレーシングが発表した。

 これで今年の有馬記念は楽しみな顔ぶれとなりそうだ。

 春のスランプから復活を期す昨年の年度代表馬エフフォーリアをはじめ、今年の天皇賞・春(G1)と宝塚記念(G1)を連勝したタイトルホルダーがすでに参戦予定。菊花賞馬アスクビクターモアの参戦も予想され、4歳世代のトップらと3歳代表たちの対決に大きな注目が集まりそうだ。

 一方で、来週末に開催されるジャパンCは、近年稀に見る豪華メンバーが出走すると期待されたものの、一気にメンバーが小粒になってしまった印象がある。

 当初参戦を予定していたダービー馬ドウデュースが、万全な状態でないことを理由に回避を決定。来日が実現すれば、2012年のソレミア以来となる凱旋門賞馬の参戦になるはずだったアルピニスタも、故障が判明したことにより参戦はおろか引退を余儀なくされてしまった。そこへきてジャパンCと有馬記念の両睨みだったイクイノックスまでも参戦を見送ることに……。

 登録メンバーを見たところ、日本の大将格といってもシャフリヤールとダノンベルーガといった程度。2頭とも天皇賞・秋でイクイノックスに完敗したことを思うと、日本代表として役不足の感は否めない。

 昨年は三冠馬コントレイルが引退レースに選んだこともあり、大物外国馬の参戦がなくとも、それなりに盛り上がりを見せた。

 だが、今年は外国馬どころか日本馬も当初の想定から大幅な戦力ダウン。ついには、ネット上でも「天皇賞や有馬より数段低レベル」との声も上がっている。

有力馬続々回避も唯一救われた朗報

 これによりチャンスがあるのは外国馬か。

 アルピニスタや先週のエリザベス女王杯(G1)に出走したマジカルラグーンの参戦はなくなったが、昨年5着のグランドグローリーやパリ大賞(仏G1)を制したオネストをはじめ、ニエル賞(仏G2)でドウデュースを破って勝利したシムカミル、バイエルン大賞(独G1)を勝ったテュネス、キーファーズ代表の松島正昭氏が所有するブルームなど外国馬5頭が参戦濃厚だ。

 2005年のアルカセット以来、外国馬によるジャパンC制覇は16年間なかったが、ここまで日本のG1馬が揃わないことも珍しく、今年は十分にチャンスがありそうだ。

 超目玉のアルピニスタの回避は残念だが、コロナ禍が一旦落ち着きを見せていることに加え国際厩舎の新設や賞金が増額されたことにより、例年以上の外国馬の参戦はあるとはいえ、肝心の日本馬のメンバーがこれでは盛り上がりに水を差す結果となるかもしれない。

 先週末のエリザベス女王杯を6着に敗れたデアリングタクトの陣営が、「問題がなければ」の条件ながら、中1週でジャパンC参戦を前向きに考えているという朗報が舞い込んだのは唯一の救いだろうか。

ハイキック熊田

ハイキック熊田

ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?

「低レベル」濃厚のジャパンCにガッカリ感…有力馬続々回避も唯一救われた朗報のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  4. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  5. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  6. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  7. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  8. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  9. 三浦皇成「これはモノが違う」悲願のG1初制覇が目前で霧散…「今後、ダート界を引っ張る馬になってほしい」宿敵レモンポップへ1年越しの挑戦状
  10. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶