GJ > 競馬ニュース > JRAで「女性」競馬実況アナ誕生か。井口保子の“伝説”から28年…『ウマ娘』が投じた一石
NEW

JRAで「女性」競馬実況アナ誕生か。日本初登場の“伝説”から28年…『ウマ娘』が投じた一石

JRAで「女性」競馬実況アナ誕生か。井口保子の伝説から28年…『ウマ娘』が投じた一石の画像1

「女性がやる仕事ではない――」

 公益財団法人の日本進路指導協会が発刊する季刊『進路指導』の「あの人に聞きたい 私の選んだ道」に登場した井口保子さんは、当時をそう振り返っている。昔のことなので知っている人はあまりいないかもしれないが、日本初の女性競馬実況アナウンサーとなった人だ。

「アナウンサー仲間も含めて周囲は猛反対」という状況を乗り越え、競馬実況を担当することになった井口アナは、ヒカルイマイが日本ダービーを勝った1971年にデビュー。当時はまだグレード制さえ導入されていない時代だったが、井口アナは1995年まで第一線で活躍。女性競馬実況アナの伝説的な人物と言えるだろう。

 しかし、その後、やはり競馬実況は男性の仕事として認知されるようになった。読者の中で「女性の競馬実況を聞いたことがある」という人がどれだけいるだろうか。

 現在は、競馬界でも藤田菜七子騎手や今村聖奈騎手など女性ジョッキーの活躍が目立っているように、様々なシーンで男女平等が当たり前になっている。だが、競馬実況では今も男性が中心に活躍し、女性にとってはあまり縁がない職業だ。実際に、男性よりも高い女性の声は「実況に向かない」という意見は昔から根強く、女性競馬実況アナが誕生しない一因になっている。

“伝説”から28年…『ウマ娘』が投じた一石

 だが一昨年、そんな女性競馬実況に一石を投じる出来事があった。競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)の登場である。

 過去の名馬が「ウマ娘」として擬人化し、レースを走るという斬新なアイデアが国民的な大ヒットを呼んだ『ウマ娘 プリティーダービー』。レースシーンでは実況も導入されており、その担当者の1人が赤坂美聡こと声優の明坂聡美である。

 明坂はアニメでもレース実況を担当しており、数々の感動的なシーンを演出。『ウマ娘』のレース実況の看板的な存在だ。そして、実際に明坂の実況を聞いた多くの人が「女性でも競馬実況できるのでは?」という感想を持ったのではないだろうか。

 無論、『ウマ娘』はレース中にキャラクターが会話したり、スキルが発動するなどバラエティー色が強く、実際の競馬のレースとは大きな差がある。また、アニメやゲームでは予め台本が決まっているが、まったく筋書きのないリアルタイムで対応しなければならないのが競馬実況だ。

 だが、その一方で久々に女性競馬実況アナが誕生するかもしれない。2020年にJRAの公式実況を担当しているラジオNIKKEIへ入社した藤原菜々花アナは現在、着々と競馬実況デビューの準備を進めているようだ。

 すでにパドック進行などを担当している藤原アナは7日にTwitterを更新。「練習の日でした☺︎✨」という書き込みと共に、レース実況の練習をしていたと思われる画像もアップしている。

 冒頭で紹介した井口さんのように、一昔前なら批判的な意見があってもおかしくなかったが、リプライには「陰ながら応援させていただきます」「デビューを心待ちにしてます」といった多くの温かい声が寄せられている。

 果たして、藤原アナの“実況デビュー”はいつの日か。いずれにせよ、彼女の実況が多くの競馬ファンに受け入れられることを願ってやまない。競馬実況にも、女性が当たり前に活躍する日がくるはずだ。

JRAで「女性」競馬実況アナ誕生か。日本初登場の“伝説”から28年…『ウマ娘』が投じた一石のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  2. 「史上初5連勝」JRA秋のG1レース1番人気連勝記録が継続中! 記録達成はグランアレグリアに託された!
  3. 東京競馬場に約20万人が殺到!? 朝6時からの大行列、怒号飛び交う陣取り合戦、そして…競馬が最も熱い時代、歴代最多入場者を記録した当時の記憶
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 元JRA藤沢和雄氏「悲願」の陰にあったある牝馬の物語……超異例「5歳夏」デビュー馬がたどり着いたG1舞台と引退直後の秘話
  6. 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
  7. 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
  8. 世紀の大失敗? 新潟直線1000mコースが競馬記者にも競馬関係者にも不評の理由。
  9. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  10. JRA・G1の1番人気連勝クリソベリル勝てば「34年ぶり」更新。34年前、皇帝シンボリルドルフ、三冠牝馬メジロラモーヌから託された7連勝のバトン……デビュー5連勝「無敗の2歳王者」を襲った悲劇