【日経新春杯(G2)展望】コントレイル世代の素質馬にイクイノックス世代が挑戦

年明け最初のG2レースが15日、中京競馬場で行われる。春の中長距離路線に向かう古馬にとって重要なステップレースとなる日経新春杯(芝2200m)である。
過去10年の年齢別成績を見ると、4歳馬が8勝しており断然。5歳馬と6歳馬は1勝ずつで、7歳以上の馬による勝利は2008年のアドマイヤモナーク(7歳)までさかのぼる。
4歳馬が優勢のレースだが、今年の主役はコントレイル世代の明け6歳馬、ヴェルトライゼンデ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)で間違いないだろう。
早くから才能を示し、2歳時にデビュー2連勝で臨んだホープフルS(G1)はコントレイルの2着。皐月賞(G1)では8着に敗れたが、日本ダービー(G1)でコントレイルとサリオスに次ぐ3着に好走して世代屈指の実力を見せた。
菊花賞(G1)は2番人気に支持されたものの7着、そして古馬初戦のAJCC(G2)で2着に敗れた後に屈腱炎を発症し、戦線を離脱した。
5歳となった昨年6月に鳴尾記念(G3)で復帰すると、1年半近いブランク明けにもかかわらず、重賞初制覇を飾り、改めて底力を見せつけた。
その後は宝塚記念(G1)をパスして、オールカマー(G2)で始動したが、展開も向かず7着に敗れた。しかし続くジャパンC(G1)で3着に入り、レース後には池江師が「G1に手が届くところまで来た」とコメントしたように陣営が見据えるのは春の大舞台だ。
日経新春杯は今年も中京が舞台となるが、鳴尾記念勝ちのほかに神戸新聞杯(G2)2着もあり、コース相性は抜群。鞍上を務めるのは短期免許で来日中のD.イーガン騎手。これまで外国人騎手とはC.スミヨン騎手、O.マーフィー騎手、D.レーン騎手の3人と計4回コンビを組み全て馬券圏内と手が合っている。春に向けてG2では負けていられない。

過去10年で8勝の4歳勢は層が厚い。本格化の兆しを見せているのは、鋭い末脚が自慢のヤマニンゼスト(牡4歳、栗東・千田輝彦厩舎)だ。
昨年5月にデビュー5戦目で初勝利を記録すると、夏の札幌で2勝目。武豊騎手に乗り替わった秋初戦の神戸新聞杯で12番人気の低評価を覆して2着に激走。後に菊花賞と有馬記念(G1)で連続2着に好走したボルドグフーシュにも先着を果たした。
菊花賞でも神戸新聞杯と同様に最後の直線に懸けたが、結果は6着。ただし、レース後に武騎手が「4コーナーだけうまく捌けませんでした。もったいなかったです。うまく捌けていれば、4着はあったと思います」とコメントしており、まともなら掲示板はあったか。
引き続きコンビを組む武騎手は2000年マーベラスタイマー以来、23年ぶりの日経新春杯制覇を狙う。
プラダリア(牡4歳、栗東・池添学厩舎)は、昨春に未勝利、青葉賞(G2)を連勝。日本ダービーでも5番人気に推され、5着と力を示した。
秋は神戸新聞杯8着、菊花賞では7着と期待に応えられず。だが、神戸新聞杯は休み明けで状態が整っておらず、菊花賞は最初のコーナーでごちゃつく不利があった。
前走後は放牧でリフレッシュを図り、約2か月ぶりの実戦。デビューから手綱を取ってきた池添謙一騎手が落馬による負傷で離脱中のため、今回は松山弘平騎手に乗り替わる。ハイレベル世代のダービー5着馬として意地を見せられるか。

ヴェローナシチー(牡4歳、栗東・佐々木晶三厩舎)は、通算10戦1勝で3勝クラスの身だが、京都新聞杯(G2)2着、京成杯(G3)3着など世代限定重賞で上位争いをしてきた実力馬だ。
古馬と初めて対戦した前走のグレイトフルS(3勝クラス)では1番人気に支持されたが、惜しい2着。格上挑戦の今回はハンデにも恵まれるはずで、虎視眈々と一発を狙う。

3年前の菊花賞と昨秋のオールカマーでヴェルトライゼンデに先着しているロバートソンキー(牡6歳、美浦・林徹厩舎)も有力候補の1頭。
昇級初戦の前走オールカマーではジェラルディーナの2着に入り、力のあるところを見せた。明け6歳を迎えたがキャリア11戦で馬はまだ若く、成長の余地を残している。
鞍上は11戦中9戦で手綱を取ってきた伊藤工真騎手。53回目の挑戦で初の重賞制覇が懸かる。
昨年7月の函館記念(G3)を制したハヤヤッコ(牡7歳・美浦・国枝栄厩舎)も年齢による衰えを感じさせない1頭だ。前走・中日新聞杯(G3)もトップハンデの57.5kgを背負って0秒1差の5着に好走。馬場が渋れば一気に浮上する。
この他には、21年の新潟大賞典(G3)を勝利したサンレイポケット(牡8歳、栗東・高橋義忠厩舎)、2走前の新潟牝馬S(OP)でオープンクラス初勝利を挙げたホウオウエミーズ(牝6歳、美浦・池上昌和厩舎)、昨年の京都記念(G2)を逃げ切ったアフリカンゴールド(セ8歳、栗東・西園正都厩舎)などの古豪も侮れない。
ヴェルトライゼンデにイクイノックス世代の4歳馬が挑む構図となった今年の日経新春杯。発走は15日の15時35分を予定している。
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